研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

FX-2020A+CUSTOMの修理・改造4.改造②

さて、改造第1弾の方針が決まったので、組み立てです。ユニバーサル基板の組み立て自体は、ごく簡単な回路ですので簡単です。(いつも思いますがリニアレギュレータって便利ですごいですね。)むしろ、ケースに組み込むことを考えての部品配置(ショートしないようにすることも含めて)をちょっとずつ試しながら組み立てました。できた基板がこちら。

5V提供基板

出力5V


テストでちゃんと12Vから5Vを出しています。ケースに入ることももう一度確認してから、本体側の改造となります。

ここで、ICの8番ピンを切ってそこに基板を接続すればいいのですが、気持ち的に製造中止となっているICに手を入れるのは抵抗があります。基板の回路上でしたいのですがNFJの基板は塗装されていて、なかなか追っていくのは大変です。

見えている左から4つ目が8番ピン、その左下にパスコンがあります


ただ8番ピン(写真では左から4つ目のピンです)の左下にセラミックコンデンサ(C14)があり、これは8番ピンにつながっていて、反対側はアース、つまり、ここのパスコンなのが分かっており、おそらくこのコンデンサのプラス側から5Vが入っているのではないかと推測しました。そこでこの間のパターンを切ったところ、8番ピンとコンデンサの接続はなくなったのですが、相変わらず8番ピンには5Vが来ていて、コンデンサには電圧がかからなくなりました。つまり、この5Vは8番ピン側から(おそらくピンの奥側から)コンデンサに供給されており、今回のパターンカットは基板を傷つけただけで無意味でした。少し、へこみましたが、仕方がないので8番ピンに低融点ハンダを使い、このピンだけゆっくり引っこ抜きました。思いのほかうまくいき、8番ピンが入っていたランドとコンデンサの間はスズメッキ線を使って接続を復活しました。(おそらく、デジタル5Vのパスコン(C17)と並列で働いてくれますし、いざとなったら元の回線にすぐ直せるので、そうしました。)

8番ピンが浮いており、そのランドとパスコンの間に新たに配線


これで8番ピンには5Vが来ず、デジタルの回り込みがありません。あとは基板をおいてどこからか12V、アースの線を引っ張ってきて、この浮いた8番ピンに出力5Vをつなげるだけなのですが、ここでまた失敗してしまいました。続きはまた。