研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

FX-2020A+CUSTOMの修理・改造7.改造⑤

FX-2020A+CUSATOMでは入力信号はR1-C1-R44-Volumeの入力抵抗分-オペアンプ1の反転増幅回路-{R53|(オペアンプ2のNF型トーンコントロール回路-R54, |はスイッチで切り替え}-C13-R(10K)-TA2020と進んでいきます。つまり、カップリングコンデンサはC1(10uF)とC13(2.2uF) の二つで、どちらもオーディオ用を使用していますが、電解コンデンサなので、これをフィルムコンデンサ、赤くてかわいいWIMAに換装します。また、前回にも使用したLTSPICEによるシミュレーションからも私のシステムでは10uFいらないと判断し、こちらも2.2uF(もしくは1uFでもよいかも)とダウンレギュレートします。これらのコンデンサはいつものようにピンを立てて交換できるようにします(固体コンデンサ電解コンデンサを使う!ってなっても熱を加えないで付けられますしね。ただ、内部抵抗は上がるから本当はよくないのでしょうね)。

電解コンデンサをWIMAに換装したところ

フィルタのコンデンサとしてはD級アンプなので出力のLCフィルタが存在します。このコンデンサにはフィルムコンデンサがすでに使われています。そして、D級アンプですので出力部のフィルターの定数、特にコンデンサーの容量は周波数特性に影響があります。データシートを見ると8Ωのスピーカーの時はコンデンサーの容量は0.22uF、4Ωのときにはデータシートの図の通り0. 47uFに変更すべきです。私のシステムは8Ωですので、デフォルトの0.22uFでいいということになるので、今回はいじる必要はありません。

さて、結果ですが、電解コンデンサがなくなるということが意識されてしまって、プラセボ効果なのかもしれませんが、やはり大きく違うように思えます。また、この改造をしてから、元の電解コンデンサに戻そうと思ったことはありません。主観的な表現ですが、余韻があって美しくなり、音場も広くなった感じです。透明感が増したという感じでもあります。ちなみにオペアンプは定番のOPA627au(トーンコントロール側はOP726G)に換装しています。