研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

FX-98Eの修理・改造1.修理①

今回の話題はデジタル(D級)アンプ、パワーアンプの研究のために買ったFX-Audio-FX-98Eです。しばらくエージングも兼ねつつ聴いていたのですが突然音が出なくなりました。ぼちぼち改造とかを始めていたので「あー、ICとばしちゃったかな」と思っていました。というのも私は16Vでこのアンプを駆動していたのですが、症状がアンプの左右+ー4つの出力がすべて16Vに張り付いていたからです。つまり+ー間で電位差はありませんが、まあ、出力オフセットが16Vということで、16Vでは一ミリもスイングできない状態だったわけです。本来ここは8Vで上に8V、下にも8Vスイングすることでご自慢のハイパワーを出す(16V駆動の場合)わけです。ここが16Vに張り付くためにはアンプ自身が16Vを出しているか出力のところに逆相でついている8つのダイオードからかのどちらかしかありません。まず、ダイオードをすべて外しましたが、16Vは変わりありません。まあ、ダイオードどれかがやられていても4つすべてが16Vにはならないので違うとは思っていました。で、舌打ちしながらTDA7498Eをヒートガンで外すと、電圧の供給源がなくなるので出力は0Vとなりました。つまり、まあICがおかしいわけです。そこでまず外したダイオード8つを順に取り付け、4つの出力がほぼ8Vであることを確認してから(つまりダイオードの問題ではないと再確認してから)新しく注文しておいたICをはんだ付けしていきました。なお、ダイオードをつける際誤って一つ順方向ではんだ付けしてしまい、危うく電源を飛ばすところでした。PowerSSO36のはんだ付けはそれはそれは面倒で、はんだ付けの後の接続とショートがないことの確認も念入りに行いました。やれやれ大変でしたが一件落着と思ったところが、新しいICも相も変わらず16Vを出力しています。今までの努力は、、、いったいどこが悪いんだろう。わからん。と②に続きます。