Haitinkが死んでしまってから早くも2年たってしまいましたが、15年前のChicago Symphonyとの来日公演のプログラムはアルプス交響曲のプログラムとこのマーラーの悲劇的だったはずで、当時の殺人的なスケジュールからは行けたとしてもどちらか。仕事の都合からマーラーに焦点を合わせて調整をしていました。ちょっと前のフランス国立管弦楽団とのCDもよかったですし、その前、私の学生時代のベルリンフィルとのもお気に入りでした。このコンビはPromsでもこの曲を取り上げており大変期待していたのです。
しかし、ご存じの方も多いようにその年の1月の終わりに、敬愛していた眼科教授が急逝され、それどころではなくなってしまいました。この曲ががイ長調からイ短調にガラッと変わるようにすべての景色が変わってしまいました。
その後何度かHaitinkの演奏を生で聞く機会があり、シカゴでの最後の演奏も現地で効くことができました。それぞれに良くも悪くも思い出があるのですが、この時の演奏会に行けていたなら、どんな人生だったのかなと思います。ようやくこの曲をおちついて聴けるようになったのは最近のことです。