研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

今年のまとめ、NFJをよく直しました。

今年も今日まで。振り返ってみると初めセレクタを導入し、春に2.1システム(いずれも自作)を導入していろんなアンプやソースがストレスなく使えるようになったのですが、前年に真空管アンプのキットを組み立てたことや電源のシステム(トランス式の安定化電…

NFJ TUBE-04Jの修理

NFJさんのジャンクでTUBE-04Jを手に入れました。真空管とYDA138を使ったD級アンプのハイブリッドアンプですね。こんな小さいのに真空管のプリがついて12Wを出すようです。どんな音がするのでしょう。今回の個体は全く電源が入りません。このままでは聴けませ…

YAMAHA製 YDA138 デジタルアンプ自作キットの研究・改造12:入力カップリングを消したい②

前回の続きですが、LT SPICEで大体の回路が動くことを確認してから、実際の大枠のところをブレットボードを使って確かめてみました。抵抗などの定数も確かめながら組み立てていきます。回路の詳細はまた後程、うまくいけば紹介できるでしょう。 単純な非反転…

YAMAHA製 YDA138 デジタルアンプ自作キットの研究・改造11:入力カップリングを消したい

ちょっとずつ進めているデジタルアンプキットの改造と実装ですが、今回は大きな改造を計画しました。このキットはとてもシンプルで信号に直列の抵抗はボリュームしかなく、カップリングコンデンサもバランス出力なので出力コンデンサはありません。ボリュー…

真空管の選別

TUBE-01Jの電源系をいじっている際に気になったことを実験してみました。真空管の違いによるプレート電圧の違いです。 TUBE-01Jの片チャンネルを使って、真空管のプレート電圧とバイアス電圧を測定してみました。まず、同一ロッドのJAN 5654Wを図った結果が…

NFJ TUBE-01Jの修理・改造9.まとめ

TUBE-01Jの電源を改造して5日ほど聴いていますが安定しているようなので今までしたことをまとめておきます。 改造箇所 1.電源昇圧回路のブリッジ整流回路のダイオードをショットキーバリアダイオードに変更2.整流後の±B電源にリプルフィルター基板を追加…

FX-2020A+CUSTOMのジャンクをまた買ってしまいました。

メルカリで初めて買い物をしようといろいろみていたらFX-2020A+CUSTOMのジャンク品を見つけて買ってしまいました。TA2020-20がまだ2つ残っていたので、、、 商品は箱付き・説明書付きでした。通電に失敗したと説明されていましたが、高電圧にかけられたので…

Samuel Barber: Knoxville: Summer of 1915, Op. 24

新たに改造したTUBE-01Jと以前に改造したFX-2020A+CUSTOMの組み合わせが大変気に入りました。そういう時に必ず聴く一枚がこのアルバムです。 サミュエル・バーバーの管弦楽曲集Yoel Levi指揮Atlanta Symphony Orchestraです。有名なAdagioも入っていますが…

YAMAHA製 YDA138 デジタルアンプ自作キットの研究・改造10.

さて、前回出力のZobel filterを試して好評であったわけですが、そのままではあまりにひどい見た目ですので、実装しなおします。 まず、4つのZobel filterをはずします。また、出力の2連端子2つも外してしまいます。この2連端子の出力の部分、基板ではランド…

NFJ TUBE-01Jの修理・改造8.修理と改造⑥

改良した昇圧回路の基板と新たに作ったリプルフィルター回路の基板を組み込みます。写真のような形になります。スペース的にぎりぎりですね。まず、前回改造した個体から稼働している昇圧基盤を取り外します。その際、-6dBの減衰抵抗である10kΩをBispaのLGMS…

NFJ TUBE-01Jの修理・改造7.修理と改造⑤

まず、改造するTUBE-01Jですが、故障しています。電圧が±30Vでない、別基板の昇圧装置がいかれてしまっています。まずは自作の低融点ハンダを使って別基板を慎重に外します。 ここのどこがいかれているのかテスターを使ってあたりをつけるわけですが、3つの…

NFJ TUBE-01Jの修理・改造6.改造④

次に決めるのは安定化の回路です。初めは両側に3端子レギュレータを用いた定電圧回路を設計しテストもしたのですが、全体で大きくなりすぎて実装は困難でした。ですので、今回はバイポーラトランジスタを用いたリプルフィルター回路とします。やはり、スペー…

NFJ TUBE-01Jの修理・改造5.改造③

さて、コンデンサの容量をUPできないとすると次はディスクリートを用いた安定化ですが、これには一つ問題があります。安定化回路の入力電圧に対して出力電圧が下がってしまうことです。 このアンプの6J1を使用した時のロードラインを示します。黄色は参考の0…

NFJ TUBE-01Jの修理・改造4.改造②

TUBE-01Jですが、前回は入出力カップリングコンデンサと信号に直列の抵抗を交換したのみです。それはそれなりに良いのですが同じ定数のものを部品がいいというものに入れ替えるだけではあまり面白くありません。前回、少しふれたようにもう少し大きな改造を…

ありがとうございました。

私用でバタバタしている間にこのページで紹介させていただいた改造品(同等品のスペアです。私が楽しく使っている分、ケースや基板が傷ついているものでお出しできないものが私のものとして残っております。)、メルカリもヤフオクの分もすべてご購入いただ…

ヘッドフォンアンプキット:LHPA-DIA_BUFFER-KITの作製・改造⑦

さて、今回の改造の元々の目的は出力カップリングコンデンサの駆逐にありました。そのためにはLHPA-DIA-BUFFER-KITは両電源で動く必要がありますが、供給電源は単電源であり、このキットは内部でカレントミラーを使ったレールスプリッタ―を用いて疑似両電源…

ヘッドフォンアンプキット:LHPA-DIA_BUFFER-KITの作製・改造⑥

オフセット電圧の調節機構を付けましたが、すべて手製のアンプ、さらに改造でこの先何が起きるかわかりません。そこで、今後のことも考えてリレーによる保護基板を作りました。 ここではC103の両端に電位差0.6Vがあるとリレーが駆動し、ヘッドフォンとアンプ…

ヘッドフォンアンプキット:LHPA-DIA_BUFFER-KITの作製・改造⑤

さて、ヘッドフォンアンプの出力DC漏れの対策ですがまずはじめにオフセットの調整回路を組み込みました。下のように教科書通りの回路で計算では300mVくらいは動かせると思います。 オフセットキャンセル回路 調節用の可変抵抗ですが通常は半固定抵抗を使うと…

FX-98Eの修理・改造2.修理②

さて、膨大な努力の末、振出しに戻ったFX-98Eの修理なのですが、いったいどこが悪いのかわかりません。いや、16Vを出しているのは間違いなくTDA7498EなのでICが悪いわけですが。新しく買えたにも関わらず壊した?静電気に弱いのだろうかなどと考えつつ、まず…

FX-98Eの修理・改造1.修理①

今回の話題はデジタル(D級)アンプ、パワーアンプの研究のために買ったFX-Audio-FX-98Eです。しばらくエージングも兼ねつつ聴いていたのですが突然音が出なくなりました。ぼちぼち改造とかを始めていたので「あー、ICとばしちゃったかな」と思っていました…

YAMAHA製 YDA138 デジタルアンプ自作キットの研究・改造9.

解析したZobel Filter、試しに実装します。1uFのフィルムは結構な大きさです。10Ωの抵抗と以下のように直列につなげたうえで、 絶縁に気を付けて基板の裏側に実装します。大変美しい実装ですがとりあえず試験なので気にしません。 肝心の効果なのですが、狙…

YAMAHA製 YDA138 デジタルアンプ自作キットの研究・改造8.

今日は来年私の研究室に配属を希望してくれた学生さんの面談をしました。規定上、数人を断らなくてはならず、皆良い生徒さんだったのでかなり悩んでいます。 アンプキットですがこれから新しい回路をつけ足していく佳境となります。まずはZoble Filterから。…

YAMAHA製 YDA138 デジタルアンプ自作キットの研究・改造7.

今日は高校生の体験学習ということで、6人の高校生(1年と2年)に遺伝学のお話し(気楽なものです。)とゼブラフィッシュの受精卵やトランスジェニック体を見てもらい、実際のインジェクションのまねごとをしてもらいました。皆さん、まじめで質問もよく出て…

YAMAHA製 YDA138 デジタルアンプ自作キットの研究・改造6.

もう一年以上もご無沙汰でした。NFJのYAMAHA製 YDA138 デジタルアンプ自作キットの高音質化です。改造を始めていたのですが、誤ってテスターを当てた際、ICを昇天させてしまいました。5Vの内部ジェネレーションが動いていない(5Vを出していない)状態でし…

ヘッドフォンアンプキット:LHPA-DIA_BUFFER-KITの作製・改造④

このヘッドフォンアンプの改良でまず考えられるのは、せっかくカレントミラー回路でレールスプリットして両電源の形でオペアンプを駆動しているわけですから、まず、出力にドカンと鎮座している出力カップリングの電解コンデンサをなくすことです。私はこの…

ヘッドフォンアンプキット:LHPA-DIA_BUFFER-KITの作製・改造③

しばらく触れていなかったヘッドフォンアンプについてです。この基板の作製ですが、初めてでも難しいことはありませんでした。オペアンプのデカップリングコンデンサに表面実装のチップコンデンサ(オペアンプのすぐそばにつきます。教科書通りですね。)が…

FX202A/FX-36A PROの改造。まとめ

FX202A/FX-36について何回かにわたってD級アンプの実験もかねて改造してきました。 改造箇所 FX202A/FX-36で使われているTDA7492PEは26Vまでかけられこの時45Wを出せますが、歪率から言うと20Wくらいまでが実用域です。現在私が使っている15Vの電源では15W、…