研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

YAMAHA製 YDA138 デジタルアンプ自作キットの研究・改造7.

今日は高校生の体験学習ということで、6人の高校生(1年と2年)に遺伝学のお話し(気楽なものです。)とゼブラフィッシュの受精卵やトランスジェニック体を見てもらい、実際のインジェクションのまねごとをしてもらいました。皆さん、まじめで質問もよく出て気持ちいい授業でした。一応、ちゃんと教授しているもので、、

 

さて、改造なのでですが最終的にはモノラル化して、出力二つをパラレルでつないでドライブ能力を上げる(ひずみが少なくなることを期待)計画ですが、まずはステレオアンプとしての高音質化を図っていくこととします。この基板、驚くことに表面実装しているもの(これはもともとはんだ付けされている)以外の、つまり、実装しなければならない抵抗はありません。そして、信号に直列な抵抗は実はボリュームしかありません。ここらあたりが、このICのすごみかもしれません。抵抗に手を入れるところは(ボリュームしか)ないということです。また、FX202A/FX-36A PROの改造でためしたZobel Filterはなく、YDA138のデータシートにも載っていないので変える必要がありません(これが少し重心が高い原因かもしれません。試してみる価値はあるかもですね。ただ、重心が高いといってもキンキンした悪い感じはないのでこのままでもといいかなと思っています。)インダクターも開発者の方がよくすればよくなるけど(サガミのを交換部品としてストア売っておられます。現在は品切れのよう)、これもいいものですよ。とおっしゃっており、防磁は気になるけどこのまま行こうかと思います。ちなみに4Ω負荷用に少し値段の良いインダクターを試したのですが、そちらの方がこもった音がして元に戻しました。

結局手を入れるところはコンデンサです。まずは入力カップリングコンデンサ(CT5,6)が2.7uFの電解コンデンサ(ELNA)ですので、これをニッセイ電機のMMXVの1.0uFにしました。(いつもと同じで超低音域はいらないのとデータシートでの指定は1uFです)。このコンデンサはこの頃少し気に入っているコンデンサです。

その他のコンデンサについてです

CT3, 4 AB級のヘッドフォンアンプのカップリングコンデンサとなります。ヘッドフ

ォンが気になる人は変えればいいとおもいます。

C6,9 12Vにぶら下がっているデカップリングコンデンサになります。もともとチップコンデンサがついています。4.7 uFが指定ですが、もう少し大きいようです。

C7, 8 同じく12Vにぶら下がっているコンデンサです。

C10, 11 出力のLCフィルタのコンデンサ。プラスとマイナスをつないでいます。キットではイタリアのArctronicのメタライズフィルムコンデンサー0.22uFで悪くないのではないかと思います。8ohm以外のスピーカーの場合は4ohmなら0.47uF、16ohmなら0.11uFにするようにと仕様書にはあります。これに合わせて変えるかですね。私は8ohmにしたので、このままでいこうかと思います。

C12, 13, 14, 15 出力のところのコンデンサでアースへぶら下がり、L1-4、C10,11とともにフィルターを形成します。オリジナルではメタライズコンデンサが入ってます。これもこのままでいこうかなと思います。

C3, 4, 左右のリファレンス電極出力(2.5V)にぶら下がっているコンデンサでつけるように指示があります。これは初段の増幅と反転の+入力に入っています(図)。キットではすでにセラミックと思われるチップコンデンサがついていますが、交換しやすいようにTHDの穴も開いています。私はスペースの関係もありタンタルコンデンサの1uFにしました。

CT1 ジェネレートされた5Vのデカップリングです。デジタル(モードの切り替え)の電源ですのであまり関係ないとおもいますが10uFを手持ちの22uFに

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CT8, CT9 バルクコンデンサとなります。並列で入っています。一応4700uFがいっぱいあったので、これに代えてみました。

とこんな感じで元々部品が少なくてシンプルなのと、それなりの部品を使っているのであまり大幅に変えたという感覚ではありません。ただ、CT5,6およびCT3,4の交換は大きく音質に関わります。

コンデンサの交換