研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

NFJ TUBE-01Jの修理・改造3.改造

さて、真空管の回路自体は非常にシンプルですので改良するところは限られます。信号はリレーでコントロールされている減衰器を通ったのちボリューム抵抗、入力カップリングコンデンサ、4.7k抵抗、真空管、出力カップリングコンデンサから出力されます。まず、カップリングコンデンサですが、元々BCコンポーネントの250V 1uFがついています。他のNFJ製品にも使われているものです。これをより良いと思われるものに交換するのがよく行われますが、特にTUBE-00J Unlimited に使用されている指月の250V 1uFに変更するのが定番で、私が調べてみたところでも、この形で変更しているものがほとんどと思います。これはこれで素晴らしいと思いますが、この二つのカップリングコンデンサに耐圧250Vはオーバースペックです。TUBE-01Jは±電源を採用しており、このため、カップリングコンデンサにかかる圧力は30Vを超えません。50V耐圧でも行けると思われます。すると使えるコンデンサは非常に多くの種類があります。今回は定番のWIMA MKS2 1.0uFを入力・出力共に選定しました。また、これらのコンデンサはピンを立てて、差し込む形で実装しており、コンデンサをいろいろな種類に変えることができます。次に4.7kΩの抵抗ですが、これはいつものようにBispaのLGMSFAに変更してました。

音ですが、元々TUBE-01Jは他のTUBEシリーズに比して、ダイレクトな音のドライブ感があります。おそらく抵抗の交換のおかげと思いますが、それがよりはっきりしている感じです。また、スペースがこれで少しできたので、このスペースを利用したさらなるバージョンアップも考えてみたいです。