研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

FX-2020A+CUSTOMの修理・改造5.改造③

さて供給されるICの方の整備は終わったので、今度はInputとしての12Vを基板上からとります。作製した基板は大きな電解コンデンサ(パイオニアのもの)の横に配置しますので、ここからとったのですが、これが失敗でした。このコンデンサにはスイッチがオフで…

FX-2020A+CUSTOMの修理・改造4.改造②

さて、改造第1弾の方針が決まったので、組み立てです。ユニバーサル基板の組み立て自体は、ごく簡単な回路ですので簡単です。(いつも思いますがリニアレギュレータって便利ですごいですね。)むしろ、ケースに組み込むことを考えての部品配置(ショートしな…

FX-2020A+CUSTOMの修理・改造3.改造①

TA2020-20は12Vを使い(この基板では)出力増幅を行うのとともに内部で5Vを生成し、それをデジタル処理(パルス幅変調)とアナログ処理(内部のオペアンプによる前段処理)に使用しています。ですので30番ピン(5Vの出力)と2番ピン(デジタル用の5Vの入…

FX-2020A+CUSTOMの修理・改造2.修理②

いまだに壊れていると思えるもう一台のFX-2020A+Customですが、実はどこが悪いかは大体、見当がついていました。このアンプは電源On-Offの時のポップノイズを回避するためと思うリレーがついているのですが、もう一方はこのリレーがオンになるカシャッという…

FX-2020A+CUSTOMの修理・改造1.修理①

今度はFX-2020A+CUSTOMのジャンクを2個いちで購入しました。 TA2020-20というICを使ったClass Dアンプの最終決定版ということなのでしょうか?このICは音がいいと人気のICなのに製造会社自体がつぶれてしまっており、中古品しか出回っていないのにも関わらず…

京都、金閣寺、龍安寺

娘たちが東京から帰ってきたので泊りがけで京都に行ってきました。 金閣寺や龍安寺に行ったのはいつ振りか、おそらく15年ぶりくらいかも お昼は湯豆腐をいただいて帰ってきました。 明日は検査の結果が出る日ですが、その前に良い息抜きでした。

Bach: Goldberg Variations (熊本マリ)

研究室で個室をいただけるようになって、仕事をしながら音楽が聴けるようになったのは、本当にうれしかったです。それまではヘッドフォンやイヤフォンでしたが、昼間小さい音でも(夜皆がいないと大きな音で)聴けるのは仕事のストレスも少なくなります。部…

NFJ TUBE-00J Unlimited 改造

これまで10回ほど使って真空管ラインアンプであるTUBE-00Jの回路解析から改造(改良とは限りませんが)までをしてきました。 ampaudio.hatenablog.jp 自分なりには満足ですが、この経験を生かしてその上位機種のTUBE-00J Unlimitedの改造をしてみます。こい…

NFJ TUBE-00Jの回路解析、修理、改造12。まとめ

さて、10回以上にわたったTUBE-00Jの改造も前回まででひと段落としたいと思います。今後気になる点は 1.真空管への電源(B電源)のノイズについて TUBE-00JではB電源は昇圧スイッチングコンバーターで作っていますが、それに対するノイズ対策はデカップリ…

NFJ TUBE-00Jの回路解析、修理、改造11。さらなる真空管の交換(6AU6、6BA6等)

本日は小ネタですが、楽しめるTUBE-00J改造です。 真空管についてですが、今までの6J1、6K4、5654Wは同じピン配列で、かつ2番ピンの第3グリッドと7番ピンのカソードが結合しているという特徴があります。 ところで世の中には2番の第3グリッドと7番のカソード…

NFJ TUBE-00Jの回路解析、修理、改造10。改造⑤ 抵抗、およびオペアンプ電源

改造する前はこのTUBE-00Jは登場機会が全くなく、ラインアンプはTUBE-01J+6J1Pかキットを自作して改良した(Gullgray's Memoさんのブログに準拠)6N3アンプ、トーンコントロールが欲しい場合はTUBE-03J+5654Wを使用していました。(TUBE-00J Unlimitedも持っ…

NFJ TUBE-00Jの回路解析、修理、改造9。改造④ カップリングコンデンサ②

さて、前回の検討からカップリングコンデンサの換装方針が決まりました。 入力カップリングコンデンサー(電解10uF)をフィルムコンデンサ(WIMA 1uF)に変更 OpAmpと真空管の間のカップリングコンデンサー(1uF)を0.22uFメタライズドポリプロピレンに変更 …

NFJ TUBE-00Jの回路解析、修理、改造8。改造③ カップリングコンデンサ①

さて、前回長々とお話ししましたが、それを踏まえてカップリングコンデンサの変更を考えてみましょう。カップリングコンデンサは基準電圧が違う回路を直流的には遮断し、音楽(交流)信号だけを通すもので、音質への影響がとても大きいとされています。TUBE-…

私の再生環境と改造の話

さて、いよいよラインアンプTUBE-00Jの本格的な改造を行っていくわけですが、その前に、私の再生環境を見ていただくことにしましょう。どのような音、改造を目指すかはどのような再生環境にあるかによっても変わってくるかと思うからです。とはいってもこの…

NFJ TUBE-00Jの回路解析、修理、改造。7.改造② 真空管5654W

さて、前回は付属の真空管6K4より6J1の方がよいのではないかというお話でした。 本日は同様に真空管を変えるお話し。5654Wについてです。手に入れやすく、多くの人がこれに変えて楽しまれていますね。 5654Wのデーターシートから見ていきましょう。 5654W(G…

NFJ TUBE-00Jの回路解析、修理、改造6。改造① 6K4、6J1について

いよいよ改造ですがどんなものを目指すのか、簡単に決めておきましょう。 まずははんだ付けのいらないオペアンプや真空管の交換を行うが、それだけでなく、はんだ付けが必要なコンデンサーなどの交換もする。 やはり、ただの交換だけではつまらないですし、…

NFJ TUBE-00Jの回路解析、修理、改造5。修理②

さて、修理の2回目 故障しているところが分かったので、これらの部品を外しに行きます。FETのTO263パッケージは2番ピンが裏でびっちり基板にはんだ付けされていて、かつ、ここで焦げているのでヒートガンで外すことにしました。ついでに隣のダイオードも外せ…

NFJ TUBE-00Jの回路解析、修理、改造4.修理①

さて、回路を追うのも一通り終わったので、いよいよ修理です。実は少し調子に乗ってジャンク品はたくさん手に入れてしまっていました。直って音が出る瞬間が気持ちよくて、、病気かな。 TUBE-00J、7つすべて直せたのだけどそのうち4つが昇圧コンバーターのと…

NFJ TUBE-00Jの回路解析、修理、改造3.回路の解析③真空管電圧増幅回路

本日はいよいよ真空管の電圧増幅回路についてです。 真空管6j1による後段 後段回路 真空管の電圧増幅回路ですが自己バイアス方式となっております。スイッチングコンバータで昇圧された100(実測101.6)Vが500Ω(R109//R110)と2350Ω(R2//R3、ここまで左右…

NFJ TUBE-00Jの回路解析、修理、改造2.回路の解析②

手に入れたTUBE-00Jの修理・改造のために回路を解析するその2回目 オペアンプの電源回路について オペアンプ電源(リップルフィルター) このオペアンプは単電源で動作します。あとで解説するリプルフィルターから供給されるVCC(10.4V)がVCC端子(8番ピン)1…

NFJ TUBE-00Jの回路解析、修理、改造。1.回路の解析①

NFJさん公式のジャンクでTUBE-00Jをいくつか入手しました。 その修理、改造をしたのでレポートします。 まずは、修理に当たってTUBE-00Jの回路を追ってみました。素人の解析なので間違いがありましたら是非ご教授ください。 なお付属する真空管は6K4ですが、…