研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

FX-2020A+CUSTOMの修理・改造5.改造③

さて供給されるICの方の整備は終わったので、今度はInputとしての12Vを基板上からとります。作製した基板は大きな電解コンデンサ(パイオニアのもの)の横に配置しますので、ここからとったのですが、これが失敗でした。このコンデンサにはスイッチがオフであっても常に電圧がかかっています。つまり、ここに接続すると常にこの基板にはスイッチオンオフに関わらず常に電圧が供給されます。スイッチオフの時には出力もない状態と思われるので、これでもいいかと思いますが、やはり、スイッチオンの時だけ働いでほしいので、コンデンサの+側につけていた供給用の被覆線を、スイッチのところに付け替えました。(アースはコンデンサの-側につけたままです。)これで目的は達したのですが、このコンデンサに余計な熱を加えてしまいました。さて、これで12V入力とアースの接続が終わったので、残りの5V出力を浮いている8番ピンに接続して無事に改造終了です。テスターで各ポイントの電圧をチェックしたのち、各チャンネルの+/-のオフセットを半固定抵抗で調整し(左は300mVもずれていました)いよいよ音出しです。

最終的な配線

紆余曲折ありましたが、まずは一発で音が出てやれやれ。貴重なICを壊さずに済みました。肝心の音なのですが、客観的な評価ができないので申し訳ないのですが、思った以上の効果です。私はトランスで作った12Vを使っており、低音はサブウーファーに任せる2.1チャンネル構成なので、効果はそれほどないかと思いましたが、改造を加えていない別個体のものと聴き比べてみるとはっきり違うようです。中高音域にかけてもはっきりと粒がそろった解像度がいい音を出します。正直満足。もう一方も時間(と材料)があるときに同じ改造をしようと思います。また、これで、入力カップリングコンデンサ電解コンデンサから変更できるなと思いました。