研究室の音楽

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FX202A/FX-36A PROの改造2

FX-2020A+CUSTOMの改造を通して自分なりの結論としては、D級アンプに於いてPower Supply Rejection Ratio(PSRR)が定義されていたとしても、やはり、パワー段の電源については何らかの安定化をした方がいいであろうということでした。これは自分の環境であるアンプに入れている電源自体が考慮したもの(トランス電源を安定化したもの)であってもです。で、今回は予告通りFX202A/FX-36A PROについて手を入れようと思います。以前に出力部のZobel Filterについていろいろ検討を行ったFX202A/FX-36A PROです。

前回のFX-2020A+CUSTOMの際にはリニアレギュレータを使用しました。これはICにかけることができる電圧が14.6Vまでであり、事実上、固定電圧としてよいこと、そして4Ω20Wの公称(おそらく、そこまで出ないし、うちは8Ω中心)で必要電流が限られていると考えたからです。しかし、今回のFX202A/FX-36A PROについては入力電圧が12V-24Vと幅があり、仮に12Vリニアレギュレータを使用した場合、それよりも高い電圧をかけても意味がなくなってしまいます。また、あまり高いドロップ電圧となると発熱も問題となります。小さな躯体の中で新たな基板を入れるときにはそれは致命的です。ですので、今回は真空管バッファアンプで採用したリプルフィルターを使用しようと思います。ただし、今回は最大48Wと電流も多く流れることからダーリントン結合とします。実際の回路図は下のような感じです(トランジスターの種類は適当です。)

R1に直列にアースに向かってR2を実装すれば、このR1, R2の分圧比に従って電圧を出力しようとしますが、R2がないので電圧は2つのトランジスターのドロップ分、1.2V程度となります。このことからもこの回路は入力電圧の変動に追従します。ではなぜ効果があるか考えると、C1によって一段目のベース電圧(これが出力電圧を決めます)を一定にしようとすることと、トランジスタの増幅自体に周波数特性があるためと思われます。このモデルのAC特性のシミュレーションはこんな感じです。(トランジスター、コンデンサの特性は適当です。モデルを組むのが面倒だったので)

これで行ってみようかと思います。