研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

NFJ TUBE-00Jの回路解析、修理、改造4.修理①

さて、回路を追うのも一通り終わったので、いよいよ修理です。実は少し調子に乗ってジャンク品はたくさん手に入れてしまっていました。直って音が出る瞬間が気持ちよくて、、病気かな。

TUBE-00J、7つすべて直せたのだけどそのうち4つが昇圧コンバーターのところのFETが焼き切れていました。レーポートするのはそのうち直すのに最も手がかかった一つとなります。症状はどれも同じで電源を入れるとLEDが光り、音がするが異様に小さいというもの。まず、開けてみます。フロントの2.5の六角ねじ4つを外しても動かず。リアパネルでRCA端子を固定している+ねじを外すと、ケースから引き出せます。

問題の基板

一見してどこがやられているかはわかる。前述の通り、TO263って言われる形のFETの周りが焦げていて、FET自体もよく見ると膨れてしまっている。

左上が焼けているFET、その下にダイオード、インダクターが見えます。8本足のものがスイッチングのIC


型番はSVF2n60Dと読めたので調べてみるとN-CHANNEL MOSFETであり、電源系が逝かれているわけです。交換部品をポチッとな、してからもう少し詳しく見る。追った回路ですが、+12VからD101//D102を通った電源ラインはLEDを光らす照明系、以前に述べたオペアンプの電源系、真空管のヒーター、そして、B電源用の昇圧コンバーターに分かれていく。今回やられているのは最後の部分だけど、一応ほかの系統もチェック。照明系は光っているのでOK。オペアンプの8番ピンには10Vが来ている。オペアンプはNE5532。ヒーターは真空管ソケットV1の4ピンに11.5Vで問題ないことを確認。そしてプレート電圧(ソケットの5,6ピン)を図るとここも11.5V。本来、ここには真空管を挿していなければ100Vが来ないといけない。壊れているのは昇圧回路だけということになります。昇圧コンバーターの主な部品は、焼けてしまっているスイッチングFET、それを制御するスイッチングIC、それにインダクターとダイオードです。FETはかってに焼けちゃったりしないだろうから、ここらあたりの部品も怪しいということでテスターを当ててみるとダイオード(D103,SS310)もやられていました。とここまでは順調でした。交換用のFETが到着するのを待ちます。