研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

NFJ TUBE-01Jの修理・改造4.改造②

TUBE-01Jですが、前回は入出力カップリングコンデンサと信号に直列の抵抗を交換したのみです。それはそれなりに良いのですが同じ定数のものを部品がいいというものに入れ替えるだけではあまり面白くありません。前回、少しふれたようにもう少し大きな改造をしましょう。

そこで何を改良するかというとやはり、電源でしょう。TUBE-01JはTUBE-00J(Unlimiited)やTUBE-03J+とは違い、スイッチングコンバータで12Vを昇圧してB電源に使用していません。わざわざ交流にしてトランスで昇圧し整流しなおしています。トランスにはセンタータップがあり、±30Vを生成し、B電圧としてこれを合わせた60Vを使用しています。この部分は別基板となっていて、ピンで浮いた形で実装されています。この部分はシミュレーターでうまく再現できないのですが今回、オシロスコープで確認しました。

上が入力側、下が出力側(いずれも+側のみ)


図のようにDC12Vは65KHzの交流となってトランスを通って昇圧され、これがダイオードブリッジで整流された後、10uFの電解コンデンサで平滑化されます。その後390uFのバルクコンデンサでうけて、真空管の電圧増幅回路に入ります。ここの部分、もう少し何とかしたいですね。

ここの部分、整流・平滑後の安定化を図るには、コンデンサの容量を増やすのが一つですが、35V耐圧のコンデンサを±で2個増設するにはスペースがきついです。(ここらあたりが箱庭オーディオの難しいところでしょうか)そもそも、トランスで出力電圧は自由に選べるところを±30Vに制限しているのは(わざわざ両電源にして)この35V耐圧のコンデンサが使用できるためではないかと考えています。ここら辺は安定化するときに考えた部分なのでまた次回に