研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

YAMAHA製 YDA138 デジタルアンプ自作キットの研究・改造20:入力カップリングを消したい⑩:第2案

去年から行ってきた入力カップリングコンデンサの追放は一応、満足のうちに完成が見えました。今も調子よく音楽を鳴らしています。ここで、創作意欲がなくならないうちに、以前のブログで述べた第2案について考えてみたいと思います。

第2案はYDA138を-2. 5Vを基準に駆動させる方法を考えます。今回は負電源を作り出すのではなく、仮想GNDを2. 5Vに置く方法を取ります。この時の電圧の状況図が下の通りです。

第2案でのプリアンプとの接続

YDA138アンプのカッコの中は電源から見た実際の電位です。この図で分かるように仮想GNDでプリアンプとパワーアンプの入出力をそろえると(コンデンサレス)電源の0Vの位置が二つの機械でずれます。つまり、電源は独立でなければなりません。ACアダプターを使用すればこの条件を満たし問題ありませんが、私のようにトランスで整流したものを使用する場合、絶縁型のレギュレーターを使用しなければトランスの2次側を共通では使用できません。同様にYDA138アンプ側はシャシアースと入力のアースはつなげません。入力の-側は独立している必要があります。現状では基板上でこの二つは当然つながっているので、パターンカットで分離する必要があります。