研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

YAMAHA製 YDA138 デジタルアンプ自作キットの研究・改造19:入力カップリングを消したい⑨:試聴

さて、ノイズ退治も運よく成功したのでバラックのまま試聴してみます。システムはラズパイDACから入力側の安全も考慮してTUBE-01Jの改造品(このごろのお気に入り)でうけてから、このYDA138の改造品にいれます。出力側は安全回路(DCオフセットによる遮断)を通して自作の2wayへ。YDA138以外は通常の視聴でも使用しているものです。

結論:カップリングコンデンサは悪である。そう思わせる鳴りっぷりです。YDA138はどちらかというとTUBE-04Jでも華奢な印象でしたがなかなかどうして中低音のどっしりした腰が据わった音です。今まで低音は2.1チャンネルに任せてすべてのパワーアンプカップリングは電解コンデンサを廃しフィルム系に交換していたのですが、その容量を軒並み上げてためしてみないと。あるいはこうやってカップリングをなくしてみないと、と考えさせられます。

あと、定位がいい。当たり前なのですがオーケストラの中でピッコロがどこにいるかが分かる。今までもわかっていましたがその解像度が一桁違うというか。ドラムセットのハイハットやサスペンションシンバルの位置とか。きちっと音がまとまるという印象です。あとピアノの打点の音とか今まで妥協していたところもよい感じです。また、オペアンプの差が如実に出ます。LM358はもう聴けません。OP275Gはいいオペアンプですね。オペアンプの音を聴いているのだろうか?もっといいオペアンプは回路の安定性を確かめてからにします。楽しみです。

考えてみるとこのアンプ我が家で初めてのDCアンプなんですね。オフセット調整があり、きちっとしないとスピーカーを壊しかねないので人には薦めにくいですが、自作の良いところが出たというアンプになりそうです。足りないところはパワーということになりそうですが、普通に聴くには十分です。これ以上大きな音で聴くにはスピーカーや部屋の調整が必要でしょう。まだ3時間ほどしか聞いていませんし、苦労した後のプラセボ効果も満載でしょうが、正直このアンプの改造はもうこれでいいっかという感じで、新年初めての改造としては満足のいくものになりました。