研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

NFJ TUBE-00Jの回路解析、修理、改造15。138V version 仕上げ

さて、138VにB電源を上げたTUBE-00Jですが、安定していますので今まで行ってきた改造も加えて仕上げていきます。ロードラインですが先日の記載のように5654W(6J1)用のチューニングにします。プレート抵抗、カソード抵抗ともチップ抵抗ですので6K4用に簡単に差し替えることはできません。6K4でも真空管アンプらしい音はしますが、やはり今回は5654Wターゲットです。

この改造を行ったうえで今までの改良を付け加えていきます。電源フィルター基板の耐圧は138Vでも問題ありませんし、元々の部品も大丈夫なことを確認してあります。カップリングコンデンサはいつものようにピンで付けかえれるようにしてありますが、デフォルトは東信工業MMX 1uFに統一しています。変更点のまとめは以下の通り

改造のまとめ

1.昇圧回路定数変更によりB電源を100V→138Vに昇圧

2.B電源にインダクタとトランジスタによるフィルタ基板を挿入

3.プレート抵抗を変更、ロードライン見直し
4.入力カップリングコンデンサ電解コンデンサ10uFより東信MMX1uFに(ピンを立てており交換可能)
5.段間カップリングコンデンサをBCコンポーネントの1uFから東信MMX1uFに(ピンを立てており交換可能)
6.出力カップリングコンデンサをBCコンポーネントの1uFから東信MMX1uFに(ピンを立てており交換可能)
7.オペアンプの電源フィルターの基準コンデンサ電解100uFを固体コンデンサ270uFに
7.信号に直列のTHD抵抗4つを音質が良いといわれるBispaのLGMSFAに変更
8.信号に直列のSMD抵抗4つを音質が良いといわれるRT0603DRに変更
9.差し替えられる真空管を拡大(第3グリッドとカソードを結合)

オペアンプを交換していませんが、とても解像度のよいアンプに仕上がっています。やはり、元々の動作は窮屈気味なのだと思いました。オペアンプはお好みで。