研究室の音楽

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YAMAHA製 YDA138 デジタルアンプ自作キットの研究・改造11:入力カップリングを消したい

ちょっとずつ進めているデジタルアンプキットの改造と実装ですが、今回は大きな改造を計画しました。このキットはとてもシンプルで信号に直列の抵抗はボリュームしかなく、カップリングコンデンサもバランス出力なので出力コンデンサはありません。ボリュームの方はケーシングと実装の時に良いものに変えるとして、今回は入力カップリングコンデンサをなくすことは可能かどうかという実験です。

YDA138は単電源で動きますので入力の部分にバイアス電圧があり、2.5Vです。ですので入力0Vとの間にカップリングコンデンサが必要です。単にこのコンデンサをスキップすることは前の機械へのDC漏れを起こすこととなり当然避けるべきです。そこで0Vで入力して2.5Vで出力する前段を設ければと考えました。これにはいろいろな方法があると思いますが、いずれにしてもコンデンサを使わず行うには音楽信号(交流)が0Vより下に振れた部分も増幅するためにマイナス電源が必要です。交流電源からトランスを使うのが最も音質的にいいのでしょうが、今回のアンプには大掛かりすぎて非現実的ですので、スイッチングレギュレータで±電源を作ります。幸い、このようなモジュールは小型のものが手に入ります。今回は+15Vから±12Vを作り出すモジュールを購入しました。このスイッチングのノイズを軽減するために±12Vをリニアレギュレータで±10Vにして安定化させます。この両電源を使って今回はオペアンプを駆動して、出力の2.5Vは入力にオフセットを与えて作り出します。これがうまくいくのかどうか、まずは実験してみたいと思います。