研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

YAMAHA製 YDA138 デジタルアンプ自作キットの研究・改造12:入力カップリングを消したい②

前回の続きですが、LT SPICEで大体の回路が動くことを確認してから、実際の大枠のところをブレットボードを使って確かめてみました。抵抗などの定数も確かめながら組み立てていきます。回路の詳細はまた後程、うまくいけば紹介できるでしょう。

単純な非反転増幅にオフセット調整をつけたオペアンプ回路と3端子レギュレータを使った±両電源の安定化の回路で、±両電源を生成するスイッチングレギュレータは出来合いの基板を使っています。これだけの回路ですがブレッドボードで組むとこんな感じになります。

困ったことに負電源側のLT337tが注文したものすべてが不良品(半分はショートしていた)で中国からの輸入で問題ないことが多いのですが、今回は外れでした。仕方がないのクレームをつけたのち注文しなおしましたが、今回は抵抗の分圧でとりあえず狙いの電圧を出すようにしました。安定化電源で15Vを入力してみると、オペアンプの出力の部分は10V前後出てしまって使いものになりません。おかしいと思って見直してみると原因は入力を開放にしていたせいでした。入力を短絡すると狙い通り入力電圧は0V、出力は2.5Vでした。そこで、デジタルアンプキットの入力カップリングコンデンサを外し、そこにこのブレッドボード回路を取り付けました。

目的の2.5Vほどのバイアスの調整は重要できちっとしないと+側とー側の出力の間に直流成分、つまりDC漏れを起こします。ですので出力にテスターをあて半固定抵抗で調整してからスピーカーをつなげます。(私のシステムにはDC漏れがあった場合、出力を切る安全回路はつけてあります。)出てきた音なのですが、まずノイズがひどい。パスコンをろくに入れていないブレッドボード上なのでそのせいかなと希望的観測をしています。音自体はコンデンサをなくした効果はノイズ越しでもあると思います。俄然やる気になったので負電源のレギュレーターを手に入れたら、基板を組んで試してみようと思います。