TUBE-01Jの電源系をいじっている際に気になったことを実験してみました。真空管の違いによるプレート電圧の違いです。
TUBE-01Jの片チャンネルを使って、真空管のプレート電圧とバイアス電圧を測定してみました。まず、同一ロッドのJAN 5654Wを図った結果が下の通りです。(ヒーター電圧も図ってみました。バイアスは実際はマイナスです。)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | |
Plate | 44.55 | 41.37 | 42.77 | 42.28 | 41.78 |
Heater | 5.48 | 5.46 | 5.47 | 5.44 | 5.46 |
Bias | 0.85 | 0.66 | 0.86 | 0.62 | 0.65 |
1番目の真空管はプレート電圧が5%以上ずれていますね。
JANでない5654Wを測ってみました。
Plate | 40.54 |
Heater | 5.68 |
Bias | 0.45 |
予想通り違いますね。低めで出ています。さらに驚いたのは同じJAN 5654Wの別ロッドなのですが
Plate | 50.90 |
Heater | 5.60 |
Bias | 0.32 |
10%以上ずれています。ロードラインも立つことになるのであまり、望ましくなさそうですね。真空管の選別は大事といわれていますが、こう実証してみると納得できます。実際ずれているペアを使って試聴すると左右の差が気になるのが分かります。ラインアンプでは真空管測定器がなくてもテスター一つでここまでは見れるのでお勧めのチューニングに感じました。