研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

6K4 project: AIYIMAのTUBE-A3を改造7

さて、昨日のブログを見ていただいた方の中には5654W(6J1) はシャープカットオフ管なのだから、電源電圧を上げた場合はロードラインを寝かせて、バイアスを深く取ればゲインも上がるし良いのではないかと思われる方もいるかもしれません。私もそうでした。ですので、プレート抵抗も元に戻せる(3300Ωに戻せる)ようにこちらもピンを立ててかえれるようにしました。バイアスは少し深めで1. 5Vで。

ピンクのロードラインで水色上で動くイメージでしょうか

うん。思った通りよかった。これ以上ロードラインを寝かせるにはさらに電源電圧を上げないとIp-Vp曲線の文字通り曲線部分にかかってしまいますね。

ところで、リモートカットオフ管の話をしましたが、シャープカットオフ管でも3結での増幅はバイアス点から+に動くときと-に動くときの挙動は完全には一緒になりません。-の方に動く方が小さくなりこれはちょうど入れた周波数の2倍の周波数を重ねた形になるので2次歪と言うそうです。この歪は一概に悪いというものでもないようで、例えば音質が良いと有名なOP604(OP2604) のデータシートにはFET入力のオペアンプはバイポーラ入力のそれに比べ、2次歪が多く3次歪が少ないので音質がいいのだとい主張したりしています。いわゆる真空管もFETと同じく2次歪を生じるので音がよい(と感じる)という理屈になります。