研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

6K4 project: AIYIMAのTUBE-A3を改造5

さて第一目標の6K4を動かすときの回路は大体決まりました。次は5654Wや6J1の時どのような動作をするか考えてみましょう。5654WのIp-Vp曲線に改造前(赤)と改造後(オレンジ)のロードラインを重ねてみます。

今回はシャープカットオフ管なのでバイアスが深くなっていっても線と線の間隔はあまり変わりません。つまり、フルスイングに近いことができる(逆に言うとリモートカットオフ管ではフルスイングできず0Vに近い方に増幅振幅が寄るように回路設計した)ので-1Vのバイアス電圧はもったいないです。そこでカソード抵抗を入れ替えれるようにして元々の抵抗を戻すことにして-1.5Vのバイアス電圧を得るようにします。大体緑の線状で動作する感じになります。実際にはカソード抵抗が増えた分最大Ipが下がってロードラインが少しだけ寝るのですが、シャープカットオフ管の場合はそちらの方が有利です。(5654Wのことだけを考えるなら、プレート抵抗は下げるのではなく上げてもっとロードラインを寝かせるべきではないかと思います。今回は6K4プロジェクトなので。それでも以前の動作に比べれば直線性はわずかに良くなっているのではないでしょうか?実際に計測してみないとわかりませんが。)6AU6についても同様でしょう。