研究室の音楽

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NFJ TUBE-03J+の回路解析、修理、改造:まとめ

TUBE-03J+はTUBE-00JをベースにNF型のトーンコントロール回路を追加したものになっています。このトーンコントロール部はディップスイッチでパスすることができます。この時の挙動はTUBE-00Jと非常に似たものになります。ですので、TUBE-00Jで使える6K4も使えます。(お勧めはしませんが)。また、スイッチングレギュレーター部がシールドされているのも特徴です。

改造全体図

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まずは信号系から電解コンデンサーを払拭し、信号に直列な抵抗も音響用に定評のあるものに変えました。

 

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さらにトーンコントロールオペアンプ間のカップリングコンデンサをなくし直結しました。

 

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真空管部のIV変換に関わる信号に並列な抵抗を交換しました。これは、あまり効果がないように思いましたので、1号機だけで以後の改造には使いませんでした。

 

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最後に電源系です。B電源に一石のフィルターを付けました。この部分は新たな基板を起こしているのですが、シールドの狭いスペースに入れ込むことができ、ノイズ的にはここも有利な点と思います。

 

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出力カップリングにWIMA MKS4 1uFを使用(ECQE2等にも変更できます)していて、気持ちのいい音の出方をします。改良したTUBE-00J Unlimited(指月の1uF クリアで解像度がある)とTUBE-00J(ECQE2 1uF 暖かみのある音)の中間の感じ。シールドの効果もあるように思います(TUBE-00Jに比べノイズを拾いにくい)。オペアンプはバッファ用にはTUBE-00Jと一緒では面白くないのでLME49720 トーンコントロールは使用するならOP275Gを使用しています。