研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

NFJ TUBE-03J+の修理・改造3.改造

前回の解析からもTUBE-03J+の改造もTUBE-00JやTUBE-00J Unlimitedと基本的には同じ方針となります。改造点は

1.カップリングコンデンサの交換

2.オペアンプ電源のフィルターの基準コンデンサの交換

3.入力部の抵抗の交換

4.6BA6などの他の真空管が使えるように改造

1.については今回はもとからすべてがフィルムコンデンサでした。ただ、入力部のカップリングコンデンサについては出力部のカップリングコンデンサと同じものがついていましたが、ここは高電圧のものはいりません。同じ部品を使っているのは部品点数を少なくするためと思われます。ですので同じ1uFのWIMA MKS2とします。出力の方は高電圧であるため同じWIMAの1uFですがMKS4としました。入力の方は変更できるようにいつものようにピンを立てましたが、出力の方は直接はんだ付けとしました。これで、トーンコントロール部を使わなければ、信号が通るカップリングコンデンサはすべてWIMAということになります。

2.これはいつもの通り固体コンデンサの270uFとしました。

3.今回は入力部の22kの抵抗を手元で余っていたタクマンのREXにしてみました。

4.やはり2ピンが浮いている状態なのでいつものように改造しました。

改造後



また、オペアンプは1段目をAD827J、トーンコントロールは使わないかもしれませんがOP275Gとしてみました。上記のような変更をすると音の感じは、TUBE-00Jの改造品とほとんど変わりありません。ただ、タクマンのせいか、MKS4のせいかわかりませんが、少し明るめの音がするように感じます。ただ、他の改造と違い、元々がフィルムコンデンサなので、改造による差は小さいように思えます。TUBE-00Jの時はオペアンプ真空管を替えたくらいはっきりした違いが感じられましたが、今回の場合は違うなということはわかる程度といった感じです。抵抗はまだ直列で替えれる部分がありますが、手持ちがないのでまた、手に入ったときにお知らせします。(後程、交換しました。)

そのこともあり、TUBE-03J+の特徴であるトーンコントロール部の前のカップリングコンデンサもいじることにしました。