研究室の音楽

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NFJ TUBE-00J Unlimitedの回路解析、修理、改造:まとめ

TUBE-00J Unlimitedの改造についてまとめます。まず、このUnlimitedはTUBE-00Jと回路設計、部品配置が全く同じで(細かい定数が違うところはありますが)基本的に部品をアップグレードしたものです。

改造全体図



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しかし、TUBE-00Jのアップグレードの最中、部品をいくつも変えて聴いた経験から、非常によく部品は吟味されていると思いました。OPA726auはともするとうるさく感じる機械もあるのですが、Unlimitedは解像度をそのままにとても静かな、変な真空管の味付けがないといったらいいでしょうか、きれいな音がします。TUBE-00Jの時は違い、この特徴を活かした形で行いたかったので、信号系は入力カップリングの電解コンデンサーをなくしたのと、チップ抵抗を代えただけにとどめています。

これだけでは面白さが少しないので、スイッチングコンバーターで上げているB電源について安定化を試みたのが一連の改造です。これは後程TUBE-00J、TUBE-03J+にも取り入れた改造となりました。

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この一連の改造により、TUBEシリーズでは最もバランスが取れたものに仕上がっていると思います。音色の変化のために入れることがあるラインアンプで逆説的ですが、最もアンプが入っているのが感じられない機械です。かといってこれを外すと特にClass Dアンプの音はもう聴けるものではなくなります。もともとの機械のスペックが高く、それを活かした改造になっているかと思います。