研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

NFJ TUBE-00J Unlimited 修理・改造3:改造①

さて、今回の改造は電源を考えてみることにしました。NFJさんのラインアンプは大きく2種類に分けれると思います。どちらも直流12VからB電源を生成するのですが、まずTUBE-01Jの方、これは直流をコイル2種類を通したのちわざわざ交流にしてトランスで昇圧、整流しなおす、また、おそらくセンタータップを入れて+とアース、ーとアースで電圧を半分にして整流コンデンサを少しでも効率よく配置できるようにしているように思われます。TUBE-04も同様の回路のようで、これらはそのうち扱ってみたいです。一方こちらのTUBE-00J、TUBE-00J Unlimited、TUBE-03J+の方は直流を直流のままでスイッチングレギュレータでドカンと100Vまで上げます。ここでノイズが発生する理屈ですが、これについて効果的な除去はなかなかに難しいです。抵抗が入るたびに電解コンデンサでデカップリングし、さらに左右に分かれたところでも電解コンデンサが入りますが、この小さな躯体で100V近くですので大きなコンデンサは使えずUnlimitedで22uF、TUBE-00Jでは12uFのコンデンサです。当然コストどうこうという問題は別にしても大きくなるオーディオ用のコンデンサは使えず、高周波を含めて、このノイズには眼をつむるというコンセプトに思えます。

これを少し改善するようにできればいいと思います。

昇圧後のデカップリングコンデンサ配置(Unlimitedでは22uFとなる)