研究室の音楽

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FX202A/FX-36A PROの改造。まとめ

FX202A/FX-36について何回かにわたってD級アンプの実験もかねて改造してきました。

改造箇所

FX202A/FX-36で使われているTDA7492PEは26Vまでかけられこの時45Wを出せますが、歪率から言うと20Wくらいまでが実用域です。現在私が使っている15Vの電源では15W、12Vでは10Wほどしか出せず、将来はもう少し高い電圧でドライブしたいということで、定電源化せずに、リプルフィルターでの電源強化としました。

 

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また、出力段後のZobel Filterのセラミックチップコンデンサをすべてフィルムコンデンサにしたこと。また、バルクコンデンサーから左右にわかれて使われているデカップリングコンデンサもセラミックチップからフィルムコンデンサに変更しました。つまり音質的に重要な部分からセラミックコンデンサはなくなっています。

 

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最後に信号に直列なチップ抵抗をLGMSFAに変更しています。回路的にシンプルなアンプなのでいじれるところはこのくらいと思いますが、キチキチとした音ではなくなっており、癖がなくよい音でなっていると思います。定価で5000円に満たない、エントリーモデルと思いますが、余計なところがないからでしょうか、改良後、真空管ラインアンプと組み合わせるとD級である感じはなく、充分な音質に思います。同じく改造してきたFX-2020A+CUSTMが私の中では標準ですが、あちらは実用的には8Ω負荷で7-8Wと制限されるので(ただ、ここ辺りの静けさというか鳴りが素晴らしいのですが)、曲やジャンルなどシチュエーションで替える感じでしょうか。