研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

6K4 project: AIYIMAのTUBE-A3を改造1

手に入れたTUBE-A3を改造するにあたって、TUBE-03J+との比較をした結果ほとんど同じ回路構成であることがわかりました。この後の改造ですけどTUBE-03J+と同じ改造をしても面白くありません。

 

ampaudio.hatenablog.jp

 

もともと掘り出し物ですので「壊してもいいや」と大きくいじってみることにしましょう。ただ、やみくもにというのもよくないので目標を立てましょう。

1.6K4によりあった改造にする。

TUBE-A3もTUBE-03J+も現在は6K4をつけて売られています。が、これは入手性の問題からで、今までの解析からもお分かりの通り6J1が既定の真空管です。6K4にはもっと良い動作点があると思われます。「しいたげられた6K4に光を」目標にしましょう

2.だけど6J1(5654W)も使えるようにする。

これはおそらく大丈夫でしょう。6J1でも少し窮屈(もう少し電圧が欲しいところです。)でしたから。

3.6AU6もいい状態で使えるようにする。

これが隠れた目標とするところです。シャープカットオフ管の6AU6は(2番ピンと7番ピンをつなげれば)TUBE-03J+やTUBE-01J、TUBE-00J等に使えますがもう少しプレート電圧を上げたいところです。これはリモートカットオフ管での6BA6でもいえることです。

ここらあたりから考えられるのは以下の改造になりそうです。(3極管接合は崩さない)

1.プレート電流を上げる。

これだけでは増幅率が落ちるので、

2.プレート電圧を上げる。

これで3をクリアできそうです。いずれにしても直線性があるところで勝負できそうです。

3.6K4(6BA6)はリモートカットオフ管なのでバイアスは浅めにする。

こうしないと-側の入力が深くなるところでゆがむことが考えられます。バイアスが浅いところならばリモートとシャープの差は小さくなります。そうすると窮屈ではあるので、6AU6や6J1の時にはカソード抵抗を代えるようにして対処することも考えます。

なかなか楽しい改造になりそうです。なお、同様の改造はTUBE-03J+でも当然行けると思います。