研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

今年のまとめ、NFJをよく直しました。

今年も今日まで。振り返ってみると初めセレクタを導入し、春に2.1システム(いずれも自作)を導入していろんなアンプやソースがストレスなく使えるようになったのですが、前年に真空管アンプのキットを組み立てたことや電源のシステム(トランス式の安定化電源を作りました)と2.1のサブウーファーなどから小さな機械がいいということでNFJの機材を買い、直したり、改造したりをずいぶんしました。基板とICのデータシートを見ながら割と簡単に回路図を書き起こせるのと、何をしているのかが理解しやすく、手を入れることで理解も深まり知的好奇心も満たせます。余りが出るので知り合いに分けたり、ありがたいことに今ではネットで買っていただき、部品代や機材の足しにすることができて、さらに手を広げていろんなものを分解しています。中でも、真空管ラインアンプというものは、手にする前には「なんのためにあるの?」と思っていましたが、手にして改造してみると大変面白く、中華製のキットまで買って改造しています。音楽を聴く時間も格段に増え、今まではヘッドフォンで聴くことが多かったのですが、部屋で聴けるのはやはりいいですね。そんな感じで今年は小さいNFJの製品をいじることが多かったので、いじったものをまとめて記録しておきます。

真空管ラインアンプ編

TUBE-00J 16台中 16台稼働 4台お嫁入
FETが焼けているものが結構ありスイッチングレギュレーターの良い勉強になりました。初めに電源に改造を入れた機材でもあります。

TUBE-00J Unlimited  9台中 9台稼働 4台お嫁入
00Jと回路的には同じです。良い部品を吟味して使っており、元々良いチューニングであることがいじってみるとわかります。チップ抵抗の交換や電源での手入れはよい効果だったと思います。

TUBE-03J+ 10台中 10台稼働 4台お嫁入
あまり人気がないようですが良い機材と思います。トーンコントロールを切ることができるのと、スイッチング部が隔離されているのが00と違うところですが、昇圧回路は00とおなじであり、回路的にも00と同じように仕上げることもできます。非常に使い勝手がいいのですが、改造はより狭いところでしないとならず結構頭を使いました。

TUBE-01J 9台中 9台稼働 4台お嫁入
昇圧回路が独特で必要な部品を手に入れることができて全台稼働となりました。最初の3台はオリジナルの形でお嫁入しました。その後年末に電源を見直す大きな改造をしました。今年一押しの台です

その他TUBE-02Jや6J1や6N3のアンプキットなどをいじりました。

パワーアンプ

FX-2020a+CUSTOM  6台中 6台稼働
ICが飛んでいることがほとんどでなかなか大変な修理となるのですが、する買いがあります。202Jの時はアナログ5Vは独立電源なのですが、こちらはそれがないのでその改造と、電源自体を安定化する(入力電圧は15Vとなる)ことでとてもよくなりました。これをつかって聴くことが非常に多くなりましたが、もう少し改造したいのでお嫁にはまだ出していません。

FX-202/36A Pro 3台中 3台稼働 1台お嫁入
非常にシンプルなアンプでD級アンプの研究に使わせてもらっているアンプです。1台はICが焼き切れていました。Zobel Filterの改良とカップリングコンデンサ、電源の見直ししたものがお嫁に来ました。来年はさらに大きな改造のベースにしようと思っています。

FX-98E 3台中 3台稼働
一台はICが焼き切れており、交換して修理するのと同時に入力カップリングコンデンサ等を交換しました。もう一台はブログで報告した通りで無事動いているのですが、元々の故障の詳細がわからないので慎重に様子を見ています。来年は電源に手を入れます。

FX1002J+ 2台中 0台稼働
稼働0となっていますが、実は両方とも一度直しています。両方とも電源部の異常でした。いろいろといじり始めていたのですが、この機械、サブ基板で両電源を作り出します。その基板の方向を間違えて入れるとその基板が昇天してしまいます。(スイッチを入れなくてもバルクコンデンサ電荷が残っていると簡単に逝きます。)と、基本を忠実に守らなかったために、新たに故障を作ってしまいました。年明けにはこの部品が来ると思うので稼働させます。音はとても良かったです。

FX-502J PRO 2台中 2台稼働

FX-1001J 2台中 0台稼働
これは躯体をあけておらずまだ手を付けていません。一つは確実にICをやっていると思います。

そのほかFX-4502J EXやFX152J PROなどがあります。

DAC、デジタルアンプ編

D302J 4台中 1台稼働
これが惨憺たる結果です。1台は稼働、残りの一台はおそらく入れたコンデンサの定数が間違えていると思うのですが、残りの2台は全くどこが悪いのかわかっていない状態です。デジタルだとどこからどこまで信号が通っているのか、確認しにくいです。稼働の1台はご機嫌なので何とかしたく今後の課題です。

DAC SQ5J 9台中 8台稼働 3台お嫁入
非常にいいDACだと思っています。回路上の改造はしていません。一台はUSBからの入力を受け付けないのでUSBレシーバーと思うのですが、すでにこのICはディスコンです。光と同軸では問題ないのですが。

DAC X6J 2台中 1台稼働
1台は音は出るのですが、曲と曲の間前後で盛大にノイズが出ます。リレーや保護回路は交換を試みたのですが、直りませんでした。DAC IC自体がやられているのでしょうか?

こうあげてみるとなかなかの戦歴・勝率ですが、やはりデジタル関係は難しいところがあります。D302Jは何とか勉強して直してみたいです。