研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

TDA7377 パワーアンプの作製4.(NFJ基板から)ケーシングと視聴

ユニバーサル基板の組み立てが終わったので、安定化電源と周波数発生装置、オシロスコープで確認を取った後、ケースに組み込みました。まず、TDA7377はお菓子箱の短い面に直接取り付け、元々の基板についていたヒートシンクを外に出した形で結合しました。これで発熱の問題はないものと考えます。そのほか、RCA端子、スピーカー端子、DCジャック(16Vを入れる)とそこに抵抗とLEDでパイロットランプを用意しました。ケースの右半分は空いており、同等のアンプ基板を入れたら、入出力と電源はコネクターで接続しているので、組み替えることで違ったアンプとなります。いろいろ、基板を試してみたいので、この構造にしています。一応将来的にはもう少しきちっとしたケースに入れたいと思っています。

ケーシング、カップリングコンデンサをWIMA0.1uFに変更



さて、肝心の音ですが、今回はまず、入力カップリングコンデンサを部品再利用の0.1uFにするよりも、写真のWIMA1uFにする方がいいようです。データシートには0.47uFのコンデンサを使用した制作例になっており、これも試しましたが、1uFの方が安定した腰が据わった音がします。全体的には部品点数が少ないためか素直な感じで鳴りますが、別に作ったD級アンプやFX-2020Aに比較すると、皆さんおっしゃるようにAB級の方が暖かな感じがします。(そういう刷り込みになっているのかもしれません。)オリジナルの基板とはバランスドである点から違いますが、明らかにこちらの方が上と思います。(これも余計な部品に音が邪魔されない点が大きいと思います。)また、FX-2020Aに比べるとパワーがありますのでB&Wを鳴らすときにはこちらの方が余裕があるようです。ただ、音の定位や中高音域のち密さはあちらの方が上なような気がします。車載アンプICは侮れないというか、1000円にはるかに満たない値段でAB級のアンプが手に入り、しかも簡単に自作(本当に回路というような回路ではありませんですものね。)でき、しかもサイズが小さくて、音に満足できるというのはすごいことだと思います。このアンプ基板まだ売っているようですのでご自分でいろいろ試されたらいいかなと思います。

私は一応、トランスから15Vのラインレギュレーターを通した電源を使って聞いていることが多いですが(つまり、ICから見れば2段階のレギュレーターが通っている)、パソコン用の16Vのスイッチング電源でもそこそこなります。というかサブウーファーを使用しないと低音側の図太さはそちらの方がいいようにも感じます。もう少しトランスからの電源の電流量制限を大きくした方がいいのかなと考えている今日この頃です。