研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

NFJ TUBE-00Jの回路解析、修理、改造5。修理②

さて、修理の2回目

故障しているところが分かったので、これらの部品を外しに行きます。FETのTO263パッケージは2番ピンが裏でびっちり基板にはんだ付けされていて、かつ、ここで焦げているのでヒートガンで外すことにしました。ついでに隣のダイオードも外せるのでよい考えと思ったのですが、、、。まずは周りの部品をマスキングテープで養生してから、ヒートガンオン。SS310は簡単に外れるが、FETが外れない。外れない、外れない、外れない、外れた!!と思ったら、その時にはプラスチックでできていたRCA端子が溶けてしまっていました。一つなおして(直ってないが)一つ壊す。どうしようもないのでRCA端子はひとまずおいて、基板を電気的に直すことにします。FETの周りの基板は2ピンをつけるパターンが外れてしまって、その奥の基板自体が真っ黒に焦げている状態。まずは炭になっている部分をカッターとやすりできれいにしてその上にレジストを塗りました。2ピンの部分はわずかに残っている状態。

左からFETを外したところ-焦げをクリーニング-レジストを塗布

乾いてからもう一度レジストを塗ってからFETをハンダ付けします。2ピンは心もとないので、スズメッキ線でD103から配線。D103も交換して、テスターで配線をチェックしてスイッチオン。ところが電圧をチェックすると、相変わらず真空管の5-6ピンは100Vになっていない!なぜ?また、FETも熱を持ってきている。慌てて、電源を切る。あとやられているとしたらICかインダクターと考えました。周りにあるチップコンデンサーはショートしていないことは確認している。これはICかなと思いつつ、まずはインダクターを外します。手持ちには同じようなインダクターはなかったため少し大きめの同容量のもの(やはりSMD)を抵抗のリード線でさかさまに装着。ちょと不細工だけどここはスペースがあるし、絶縁もいらないでしょう。

表面実装のインダクターを逆立ちさせて取り付ける

そしてスイッチオン。おー、今度は両チャンネルとも100V出ている。FETも熱くならない。ICではなかった。電源が直ったので入出力でDC漏れがないことを確認して視聴しようとしましたが、(今回はその前に慎重に一応オシロスコープで正弦波の増幅を確認しました。)そうでした、RCA端子を溶かしてしまったのでした。そこで部品箱をあさってみると6N3のラインアンプのキットを作製した(そのうちアップします)時使わなかったRCA端子を発見。金メッキではないものの丁度規格があうので迷わず、交換。

溶かしてしまったRCA端子。ごめんよ。

今一度、各部の電圧とDC漏れがないことを確認してから、ケースに戻して、真空管6J1を装着、NFJのDACキットとTDA7377アンプ(この基板から部品を取ってBLTに仕上げなおしたもの。

 

 

(どちらも安いから壊れてもダメージが小さい?、これらもそのうちアップしたいです。)につなげて、スイッチオン。恐る恐る音量を上げると、おお、素晴らしい。音出し成功。音質、音量とも申し分なし。修理成功。FETが焼き切れていた4台のうちインダクターまで変えなければならなかったのはこの個体だけ。あとはダイオードとFETの交換で無事に動くようになりました。ほかの4台はもっとマイナーな修理ですべて稼働させることができました。RCA端子ももう溶かしていません。

次回からは、この個体を使って皆様もお待ちかねの改造をしていきましょう。