研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

FX-2020A+CUSTOMの修理・改造1.修理①

今度はFX-2020A+CUSTOMのジャンクを2個いちで購入しました。

TA2020-20というICを使ったClass Dアンプの最終決定版ということなのでしょうか?このICは音がいいと人気のICなのに製造会社自体がつぶれてしまっており、中古品しか出回っていないのにも関わらずそれを再利用してアンプが販売されるという不思議なIC。どんな音が出るのか楽しみです。

 

 

着いたものを検証してみると二つとも電源が入らず、ショートしていました。当然音はなりません。嬉々として分解開始。スピーカー端子が外せないようで、中を開けるのには裏のパネルの6角ねじ(2)をはずし、フロントのボリューム、BASS、TREBLEのつまみをはずし、

つまみを外したところ


奥の6各ナットを外すと、リアパネルについた形で基板が引き出せます。

基板

チェックしてみると一つはTP2020-20の一部が吹き飛んでおり、もう一つもこのICでショートしてる可能性が高いと考えました。パイオニアの紫の電解コンデンサが目を引きますが、この両足もショートしてしまっています。回路もちょっと追いかけましたが、故障の場所はCと見当がついたので、修理に入りました。先ほどももうしあげましたがTA2020-20はもう製造が中止されているICですが、まだ、ネットから手に入れることができます。ぽちっとな、してから本当にこのICかどうかを調べにかかります。問題はこのICが32個も足があり、はんだ付けされているところです。初めの一つは普通にはんだごてで外そうとしたのですが、32個も足を同時に温め引き抜くことができず、基板を一部痛めてしまいました。そこで、ICの回収をあきらめ、ICの足をニッパーで切ったうえで手作りの低融点ハンダで盛ハンダしてからひとつずつ抜いていきました。ICを外したところ、二つともショートはなくなったのでやはりICがいかれていました。(中古ICはどのようにして回収しているのでしょう?ご存じの方がいたらご教示いただけたら幸いです。

IC(TRIPATH製0202-20)が到着したのですが、もちろん中古で一つは足が一本とれており、その旨連絡するとすぐに返金してくれました。でもデータシートを見てみると取れていたのは1ピンでこれはどこにもつながらない足なので、これも使って2個体ともICを新たに取り付けました。一つはこれでDC漏れもなく、試しにつないでみるときちっと音が出てめでたく修理完了となりましたが、もう一方は+出力端子と-出力端子に電位差があり、まだ、故障している場所があります。