さて、前回の検討からカップリングコンデンサの換装方針が決まりました。
- 入力カップリングコンデンサー(電解10uF)をフィルムコンデンサ(WIMA 1uF)に変更
- OpAmpと真空管の間のカップリングコンデンサー(1uF)を0.22uFメタライズドポリプロピレンに変更
- 出力カップリングコンデンサーをメタライズドポリプロピレンに変更(1uF)
ただ、カップリングコンデンサの変更は影響が大きいですから以上の変更はピンを立てて、はんだ付けなしで元の状態に戻したり、他のコンデンサに変更可能なようにします。これにより、接続部のためコンデンサの内部抵抗が若干上がる可能性がありますが、色々変えることがでるので何といっても楽しいです。
ピンに立てるためは3ではコンデンサの足が太すぎますのでやすりで削って入れられるようにします。このため、ここの部分は不安定でぴちっとはまるという感覚ではありません。また、出力カップリングコンデンサの部分はもともといろいろなサイズのコンデンサが入れられるよう、複数のパターンが用意されています。私のコンデンサでは真ん中の穴を利用するのがぴったりでした。その様子もわかると思います。(ピンが曲がっているので後で修正しました。)
改造する前の状態(下左)とピンを立てたのち、元々のコンデンサを入れた状態(下右)を示します。ピンの分だけ高さが高くなるので出力カップリングコンデンサは足をまげて入れます。(ケースに収めるため)
コンデンサを換装した状態です。1ufメタライズドポリエステルは少し高さが低かったので足を曲げる必要はありません。
実際の効果ですが、まず、コンデンサを換装したかどうかははっきりとわかります。周波数特性の変化のためかもしれませんが10人が10人わかるのではないかと思います。良くなったかどうかは主観となるわけですが、まず、音の輪郭がはっきりし解像度が上がったのと音場も前後に広がりましたが定位は悪くなった感じはありませんでした。プラセボ効果と思いますが、実際その後換装前のセッティングを使用することはありませんでした。ちなみに入力カップリングコンデンサを東信工業のUTSJ 16V 10uFに変えた場合、音が華やかになり明るくなりましたが、フィルムを使った時に感じた質が変わるといった大きな変化ではありませんでした。効果の大きいのはやはり電解コンデンサを一掃したことではないかと思います。
しばらく、いろいろコンデンサを替えて楽しめそうです。