研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

FX-2020A+CUSTOMの修理・改造3.改造①

TA2020-20は12Vを使い(この基板では)出力増幅を行うのとともに内部で5Vを生成し、それをデジタル処理(パルス幅変調)とアナログ処理(内部のオペアンプによる前段処理)に使用しています。ですので30番ピン(5Vの出力)と2番ピン(デジタル用の5Vの入力)、8番ピン(アナログ用の5Vの入力)がつながっています。ICの出力によってはこの5Vが揺らぐので、外から安定した5Vを供給した方がよいと思われます。スペースの関係上この二つ別々に安定化電源を供給することは難しいので、どちらかを選ぶか、両方まとめて供給するかになりますが、まず、両方まとめるのはデジタルの信号がアナログに回り込みますから避けることにします。どちらを選ぶかと言えば当然アナログになります。

安定化の方法ですが、本基板はオペアンプの電源もさほどきれいではないですし、新たに小さな基板上でリニアレギュレータで5Vを作り供給することにしました。材料はすべて手持ちのものを利用しました。TO-252パッケージの78M05というラインレギュレーターが再利用品の中にあったので、これを立てて使用することにしました。あとの固形コンデンサ(入力側270uF、出力側470uFと少し大きいですが、リレーによる遅延装置もあるので大丈夫でしょう)、何かで余った0.1uFのセラコンで部品代はタダです。

材料

基板の四隅にスペーサー用の穴をあけて、実機への装着は下のようなイメージです。これでケースにちゃんとはいるのを確認して、今日はおしまい。

基板の仮置き