研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

YAMAHA製 YDA138 デジタルアンプ自作キットの研究・改造8.

今日は来年私の研究室に配属を希望してくれた学生さんの面談をしました。規定上、数人を断らなくてはならず、皆良い生徒さんだったのでかなり悩んでいます。

 

アンプキットですがこれから新しい回路をつけ足していく佳境となります。まずはZoble Filterから。私のブログを読んでいただいている方はFFX202A/FX-36A PROの改造のところで出力側にあるZobel Filterの実験を覚えてくださっている方も多いと思います。

 

ampaudio.hatenablog.jp

 

その時行ったシミュレートは別にTDA7492PEに特異的なものではなく、ICが広範囲の周波数を出力した時にスピーカ端子でどのような周波数特性になっているのかを見たAC解析です。結果はZobelがないと20K-50KHzの部分に盛り上がりが出て、これがカシャカシャ感の原因では?というものでした。YDA138もちょっと重心が高い気がして、それはそれで心地いいのですが、上記の検証を今回のアンプキットの回路で行ったものがした図です。

この盛り上がりを消そうとすると結構なFilterを入れなくてはならず、パラメータの検討で10Ωと1.0uFのZobel Filterを入れるとかなりフラットになるというシミュレーション結果となりました。これを試しに実装します。