研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

YAMAHA製 YDA138 デジタルアンプ自作キットの研究・改造9.

解析したZobel Filter、試しに実装します。1uFのフィルムは結構な大きさです。10Ωの抵抗と以下のように直列につなげたうえで、


絶縁に気を付けて基板の裏側に実装します。大変美しい実装ですがとりあえず試験なので気にしません。

肝心の効果なのですが、狙った通りと思います。ただ、オリジナルの方がBrilliantというか、華やかさがあると感じる人も多いのではと思います。原音に忠実なんて絵空事と思っているので(いくらいい再生でも生演奏と聞き違える人などいないでしょう)好みでいいと思いますが、改造していないもう一つと比べると定位や解像度は明らかにこちらの方が上と思います。ただ、改造するアンプがどれも同じ方向を向いていくというか、似たような音になっていくような気がしておりまして、少し定数をいじって元の状態に近くして、少し他のアンプと差別化するかなと悩んでいます。でもこの音、自然な感じがしていいんだよね。今も聴いているんですが、かなり気に入っています。聴き疲れしないというか。正直もうこれでいいかなとも思うほどです。

今回の効果について周波数特性だけではわかりにくいですので、100Hzの方形波を入れたときのシミュレーションをお見せしましょう。青が改造前、緑が改造後の波形です。

入れていないと、キチキチしている感じがよくわかります。緑がみえないって。少し拡大しましょう。

まだわかりにくいのでもう少し

とこれくらい違います。スピーカーはこんなに細かく応答していないでしょうし、そもそもスピーカーの定数がそれぞれ違うと思いますが、それでもみなさんはどちらのアンプで聴きたいですか?