研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

NFJ TUBE-01Jの修理・改造7.修理と改造⑤

まず、改造するTUBE-01Jですが、故障しています。電圧が±30Vでない、別基板の昇圧装置がいかれてしまっています。まずは自作の低融点ハンダを使って別基板を慎重に外します。

ここのどこがいかれているのかテスターを使ってあたりをつけるわけですが、3つのトランジスタのうちのどれかだろうということはかなりすぐに推測されました。一個づつ外して新品を取り付ける(海外注文で2週ほどかかりました。しかも円安。)ことにしましたが、密集した表面実装品でヒートガンでは養生しても隣の部品も飛ばしそうだったのではんだごてで外しました。案の上、パターンを痛めましたが一個目で当たりでした。新たなトランジスタをはんだ付けして修理完了です(痛めたところは空中配線で修復しています。もしかするとハンダ不良なだけだったかもしれません。)

修理した昇圧基盤と故障していた?トランジスタ

まずはこの修理基盤を再装着して音出しを確認、とりあえず修理完了までもっていくことにしました。(先は長い。)装着後、各部の電圧をチェック、DC漏れがないことを確認の後、5654Wを装着して音出しを確認できました。

この基板を改造していくわけですが、まず4つのシリコンダイオードをはずして、ショットキーバリアダイオードに付け替えます。

シリコンダイオードを外したところ


ショットキーバリアダイオードは耐圧の高いSS210を選択しました。見た目には改造したかどうかわかりませんが、確実に出力電圧は上がっていました。次に出力のピンを外します。この基板は電源の入力側に4つのピン(12V,12V,未接続,GND)があり、反対側に出力側の6つのピン(VCC,VCC,GND,GND,VSS,VSS)があり、このピンで本基板と固定され、電気的な入出力もされます。VCCとVSSが出力されては困りますからこの4つのピンを外します。(同じピン、例えばVCC,VCCは基板の内部でショートしています。)これで、この基板のVCC,VSSから作成した安定化基板に入力し、本基板側の元々つながっていたランドに出力を戻してやればいいわけです。