研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

YAQIN MC-10T(EL34プッシュプル) ジャンク5:修理

さて、前段の基板をクリーニングして元に戻しました。

Lチャンネルは初段のSRPPの2つの真空管の間の電圧が125V何某、よさそうですがRチャンネルは相変わらず0Vです。また、Rチャンネルの出力段への出力はオシロで見ても、予測していたのに比べかなり弱い。真空管にはまだ慣れていないので私の間違えかもと思い、両出力にスピーカーをつけ正弦波を出してみましたが、お話にならないほど小さい音しか出ませんでした(Lだけですが)。しかし、これでもしかしたらと危惧していたトランスの断線はなさそうでした。これは真空管の異常ではないかと考え、左右の真空管を変えたところLチャンネルは(順調に?)0V近くになったのですが、Rチャンネルは復活しません。やはり12AT7かなぁとおもいながら、元に戻すと今度はLチャンネルも電圧が出なくなりました。ん?どうなっているのと思いいろいろしてみましたが、その時その時で状態が変わる。どういうこと?と思いましたが、12AT7を挿すという行為が問題なようと思ったところで気づきました。真空管の端子(台?)と基板の接点が問題ではないかと、つまり、真空管を挿した時、力が加わってあるピンのところだけが基板から浮いてしまう状態になっているのではないかと、、。あわてて、もう一度前段基板を外して、端子のところをピンセットで力を入れて触ってみると結構なところがガタガタと動きました。真空管を挿していなくて裏から(はんだ面から)触った場合は導通があるのできずかなかったのですが、真空管を挿すとその部分が浮いてしまっているのではないかということです。そうだと分かれば後は真空管端子のはんだをすべて外して、きちっと付け直せばいいわけです。はんだを吸い取り機で外してから、新たに付けるということを9X4回繰り返して、1時間ほどで完了。ピンセットでもう一度確認してから、本体にもう一度組み込みました。今度は両チャンネルとも電圧が出ていることを確認して、オシロでの増幅も確認してから、スピーカーをつなげて音出し。無事に修理が完了しました。素晴らしい。思ったよりも簡単にレストアすることができました。