さて、前段の基板が外れたのでテスター片手に回路を解析していきます。途中でMC-10Lの回路図をネットから拾うことができ、ちょこちょこと定数が違うものの回路的にはほぼ同じで大変解析がはかどりました。
このアンプの特徴は
1.EL34のUL接続のプッシュプルアンプ(NFB付)
2.初段は12AT7によるSRPP回路
3.次段は12AT7による差動型位相反転回路
4.電源はダイオードブリッジによる整流。次段と初段は左右別々の整流回路
5.出力段固定バイアス
といったところでしょうか。将来いじれそうなところもあって楽しみです。でもまずは直して聴けるようにしないといけません。故障しているかと思われた前段基板は裏からテスターを当てると問題なく回路を終え、変なところはないように思えます。(ここで気づくべきでした。)一応何か所かはんだをなおして、基板をきれいに清掃して、とりあえずはもう一度組むことにしました。