研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

6BM8プッシュプルアンプ・回路解析

真空管を6BM8と見当をつけて、回路の解析を続けます。まずは実態配線図を書いた後、それを回路図に落としていきます。今は海外なので当然ですが、以前行ったことのまとめです。

特徴は

1.UL接続のブッシュプルです。バイアスは固定バイアスで、小さな別基板とシャシについた反固定抵抗で調整できるようになってます。大きく動かせるようなのでクラスを変えて動かせるよう設計してあるのかもしれません

2.初段は反転段も兼ねていて、ちょっと変わった古典的反転段?の用です。幾度となく手を入れた形跡があり、手探りで調整されていたのでしょうか?LT spiceで確認しましたが、かなり綺麗な反転にはなっているようです。ただ、歪みの打ち消しなどプッシュプルの長所が出る回路かどうかは?ってかんじでしようか

3.電源は全波整流でチョークを使っています。左右共通です。格段でバルクコンデンサがついていますが、古いので生きているかは後で見てみます

4.前段と後段はコンデンサ結合です。オイルコンデンサーを使われています。部品は古いけど、いいものを使っている感じでお得だったかも

右チャンネルへんB電源の供給と、バルクコンデンサへの給電のラインが不自然な感じ、引きちぎられた感じで切れています。何があったのでしょうか。