研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

ヘッドフォンアンプキット:LHPA-DIA_BUFFER-KITの作製・改造⑥

オフセット電圧の調節機構を付けましたが、すべて手製のアンプ、さらに改造でこの先何が起きるかわかりません。そこで、今後のことも考えてリレーによる保護基板を作りました。

ここではC103の両端に電位差0.6Vがあるとリレーが駆動し、ヘッドフォンとアンプがつながります。まず、電源起動時には電位差がなく、徐々に上がっていきONとなることでポップ音を防止しています。このC103に並列のQ105がオンになるとこの電位差が消失し、ヘッドフォンが保護されます。このQ105がオンになるのは入力信号のうちR102とC102で構成されるローパスフィルタを通った直流成分がGNDに対して-0.6V以下の時はQ102,+0.6V以上の時はQ103がオンとなるときです。これにより直流がヘッドフォンにかかることを防止しています。また、実際にはここでのGNDはレールスプリットによる仮想GNDで実際には+6Vは+12V(可変vcc)で-6Vが電源のGND(0V)、仮想GNDはvcc/2となることに注意してください。また、Q102とQ103にPNP型を使ったのはこちらの方が余っていたからで、もちろんNPN型を使って設計することもできます。1815ばかりなくなるのが嫌だっただけです。これにより安心してアンプの改造が行えます。

保護回路(GNDは仮想GND)