研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

EL34シングルアンプ13:5結の検討①

おそらく一番よく使うであろう3結については解析・検討を行い、途中まで改造もして効果も確かめました。次は5結について考えます。こちらが本当のオリジナルの回路ですね。改良した後3結、5結をスイッチで切り替えられるようにしたいと思います。負帰還も必然的にいくつか選べるようにすると思います。

まず、オリジナルの5結に0.4Vmaxから0. 1Vずつ増やした入力を入れたときの出力波形をみます。電源は100V、帰還抵抗はオリジナルの2kΩの時です。0. 6Vmaxではもう上がクリッピングしています。下はまだ余裕がありますが、上が5Vで頭打ちになるのに7V, 8Vと上がっていき歪がどんどん増える状況です。あまりうれしくない状況です。これは100V入力で顕著ですが116V入ったときも状況は大きくは変わりません。メーカーのいう13Wは(4Ω負荷なら)出るには出るでしょうが出るだけと思います。

次に3結の時に改造した定数を用いて5結にした場合です。

まあ、ダメですね。つまり、3結で調整した回路をそのまま使って(負帰還を入れても)も5結の改善は認めないということで、ここら辺のコンパチブルを考えながら回路をいじることになります。

ここで少し問題かと思われるのは第2グリッドにかかる電圧が低いことです。100V入力では185V程度しかありません。これについて考えていきます