研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

NFJ TUBE-01Jの修理・改造1.

NFJさんから TUBE-01Jのジャンク品を手に入れました。このラインアンプは持っているのですが、回路の勉強と改造のためにいくつか手に入れました。TUBE-00J(Unlimiited)やTUBE-03J+とは違い、このアンプではスイッチングコンバータで12Vを昇圧していません。交流にしてトランスで昇圧し整流しなおしているようです。この時、センタータップがあり、±31Vを生成し、B電圧としてこれを合わせた60V強を使用しています。多分これであっていると思うのですが、ここの部分はシミュレーターでうまく再現できないのです。どこが間違っているのか、、、、

今回に入れた個体は右チャンネルの-31V(カソードの2番ピン)が出ていませんでした。左チャンネルは±ともに出ているので、ここの昇圧機構の故障ではないようです。開けてみると、なんか焦げている抵抗が2つありました。どちらもカソード抵抗の220Ωで、右は焼き切れており、これにより、カソードに-電圧がかからない状態でした。

右の入力カップリングの近くの抵抗が焦げている


左はちょっと黒いですが問題なく220Ωでした。そこで、この220Ωを交換すると、左右ともにカソードピンに-31V、プレートピン(5番6番)に31Vがかかるようになり、真空管を挿して、問題なく動作しました。修理は思いのほか簡単だったので次は改造を行います。