6J1 真空管バッファアンプキット４．改造①

このアンプをそのまま作成した時に気になるのはハムノイズです。私が作ったものでもジーというハム音が聞こえ、気になる人（私です）は気になるでしょう。この原因としてお二人とも挙げられているのが、AC電源とくにヒーター電源の揺らぎが信号ラインのGNDに回り込むことです。ヒーター電源は単純な半波整流を470uFで平滑化しているだけなのでV単位で揺らぎます。ヒーター電源であるのでこの周期で真空管の熱電子に影響するわけではないので、これはかまわないのですが、この揺らぎがGNDパターンを通して信号ラインに流れ込んでいるというものです。

半波整流の電源の揺らぎのGNDへの回り込み

この対策としていたずらっこさんはパターンカットによるGNDの分離で対応されておりGullgray's Memoさんはこれに加えて、半波整流自体を見直す改造をされています。Gullgray's Memoの解決は電源投入時のヒーターへの過大電流（突入電流）の解決策にもなっており、本格的なものですが、まず、付属のケースがそのまま使えたいたずらっこさんの改造を下に、さらに改良をすることとします。