研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

EL34シングルアンプ3

真空管アンプはトランスでスピーカーとアンプがいわば絶縁されているので安心感がありますね。逆に負荷をつけずに運転したらアンプが壊れるのでしょうが、高いスピーカーをお釈迦にされるよりは(アンプはトランスを交換すれば直せそうですし)かなりましな気がします。今回は入力側にDC漏れがないことを確認して、出力はオシロでチェックしてから安物スピーカーをつないで音出しです。


はじめての真空管パワーアンプということでおっかなびっくりでしたが、一発音出しとなって気持ちがいいです。問題なく音声が出ています。しばらく鳴らした後でシステムに入れて試聴です。

第一印象は固い音だなという感じです。音量はそれなりにあるのですが、なんか遠くでなっている解像度が悪いアンプといった印象です。シングルは低音が出ないとかそういう問題でなくて全体的に一歩劣るといった感じ。エージングの問題?と思いましたが1週経ってもあまり改善がありません。残念ながら真空管ラインアンプとクラスDアンプの改造品にはかなり差をつけられています。真空管を良くして、トランスを変えてみたらもっとよくはなるのでしょうが、費用対効果を考えるとうーんと考えてしまいます。そもそも110V仕様を100Vで動かすのもまずいのかもしれませんが、試しに110Vトランス(研究室には海外仕様の機械も多いのでそこらへんに転がっているのです)も試しましたが、正直大差なし。このため、このアンプは1年ほど日の目を見ないでいたのでした。今回はこれに手を加えていきたいと思います。