研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

NFJ TUBE-00Jの回路解析、修理、改造13。改造⑧

TUBE-00Jを改造してそれなりに満足(実際にはかなり満足)していたのですが、音質が良いといわれるチップ抵抗が手元にあり、その定数がさらなる改造にぴったりだったので手を入れてしまいました。

 

ampaudio.hatenablog.jp

 

今回手を入れたのはこの二つの(チップ抵抗)。


間のコンデンサはすでに交換しています。これを交換することで信号に対して直列の抵抗はすべて換装したことになります。使用した抵抗は音がいいといくつかのページで紹介されていたRT0603DRで以前RSコンポーネントから買って余っていたものです。交換する抵抗は基板上ではこの4つです。

白四角で囲っている4つの抵抗を交換

交換する前の抵抗は4桁表示で1001(1k)と1003(100k)の表示。交換するRT0603DRはパッケージが0603 (1608M)なので、E96系列の3桁表示となり01Bと01Dとなります。一回り小さくなりますが、ギリギリ、ランドを使ってはんだ付けできます。(大変でしたが)。まず、抵抗を手作りの低融点ハンダで追いはんだした後、周りの部品に振れないよう注意してはんだごてで取り除きます。

抵抗を取り除いたところ。ピントが手前にあってます。

そして、新しい抵抗をはんだ付けして終了。時間は30分程度でしょうか。

換装したところ、01B,01Dの文字が見える

交換した結果ですが、期待通りに(あるいは期待していたのでプラセボ効果で?)よくなりました。シルビア・マクネイヤーの歌は気づかなかった息遣いまでわかるようで、また、ドラムのリムショットなどもどこをたたいたのかがわかるような気がします。一言でいうと透明感がまして、定位がよくなった感じ。こんなちょっとのことなのに不思議ですね。しばらくはラインアンプはこれになりそうですが、Unlimitedや03J+も同様の改訂をしたいなと思いました。