研究室の音楽

仕事中は研究室で音楽を聴いています。

2023-01-01から1年間の記事一覧

Schumann: 春

まだ3月ですが春真っ盛りですね。きれいなオーケストラを聴くという視点でこの2枚。

TUBE01(10000PV突破)

もう1か月ほども前なのですが10000PVを超えました。(現在は12000PV越え)昨年9月より本格的に書き始めて、皆様のおかげで半年での達成でした。 JがつかないただのTUBE01が手に入ったので改造しました。 元々のTUBE-01とTUBE-01Jの差ですが6dBの減衰アッテネ…

卒業式

23日は卒業式でした。辻川研では修士1名、学士5人が卒業です。お疲れさまでした。皆さんの将来に幸多からんことを 保健学科は女生徒の割合が多いので卒業式の振袖、袴姿は圧巻です。百花繚乱状態ですが、今年は雨が降ったので大変でしたね。

マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」Tennstedt/LPO

都響の復活を聴いた方のブログをいくつか拝見いたしました。大阪在住のわたしとしてはうらやましい限りですね。久しぶりにこの大曲を聴いてみたくなりまして、選んだのはこの盤にしました。名演の誉れ高い盤です。Tennstedtのマーラーは音楽としてはどうなん…

EL34シングルアンプ21:完成・試聴

初めての真空管パワーアンプ・EL34シングルアンプの改造が終わりました。 このアンプでの改良した点は 1.100Vでの動作 2. 小から中出力での低歪性化 3. 3結と5結を切り替えられる。 4. KT88に差し替えられる。 といったところでしょうか。このアンプを改造…

EL34シングルアンプ20:改造

さて、今までの検討を活かすべく、EL34シングルアンプの改造を開始しました。出力管、整流管は印字が後ろになっていしまう配置でしたのでついでにそれも直します。 まず、3結か5結、EL34とKT88、帰還量と無帰還、のプレート電圧の切り替えの3つのスイッチを…

EL34シングルアンプ19:回路決定

カソード抵抗を切り替えてKT88も使えるようにした最終の回路図です。これで改造していきます。 回路図 せっかくなのでカソード抵抗300Ωの時のKT88の特性も載せておきます。まずは3結です。 KT88 3結 KT88に合わせたチューニングではありませんが、大出力にな…

EL34シングルアンプ18:KT88への換装検討

本アンプは自己バイアス方式ですのでEL34をそのまま他の真空管に差し替えれる可能性があります。KT77,6CA7 は問題ないでしょうが、5極管でよく使われるKT88についてはいかがでしょうか?今回は特にプレート電源が推奨の条件よりかなり低いです(300V以下、6…

EL34シングルアンプ17:回路図と特性

さて、3結、5結と改良を検討した結果の回路図は以下の通りです。 回路図 3結(無帰還)の場合の予想される出力と歪率は以下の通りです。実測ではなくLTspiceのシミュレートです。(左上は入力(rpm)対出力(W)、残り二つが出力(W)対全高調波歪のグラフです…

EL34シングルアンプ16:5結の検討④

このような電源の改造によりEL34のG2電圧は約280Vとなります。データシートから最大G2電圧(Vg2max)は500Vで問題ありません。Ipは約64mA, Ig2は約9.5mAとなります。6n9p(6SL7)のプレート電圧も246で問題ありません。この時の入力(0.4Vmaxから0.8Vmax)まで…

スペインの友人

スペインの友人の眼科医夫婦と伏見稲荷、清水寺、銀閣寺、南禅寺に行きました。とてもたくさんの外国人が観光に来ていました。なかなか、楽しかったです。 また、にぎわうといいですね。

EL34シングルアンプ15:5結の検討③

さて、G2電圧を上げるよう改造していきます。まず、オリジナルではチョークから出たB電源がまず、出力トランスを通ってEL34に供給されるために分岐し、その後10KΩを通ってEL34のG2と初段のプレート抵抗(現在は39KΩ)に分岐ましす。つまり、この10KΩをいじれ…

EL34シングルアンプ14:5結の検討②

第2グリッドの電圧がどう影響するか見てみましょう。LTspiceを使えば次の回路でV3の値を指定すればその条件でのプレート曲線が書けます。 まず、G2=250の時、これはデータシートに乗っている曲線と比較してプレート電圧100V以上はとてもよく再現していると思…

戸邉教授送別会

本日は体感される戸邉先生、顔先生の送別会を検査専攻で行いました。 戸邉先生、3年ほどしかご一緒できませんでしたがありがとうございました。 戸邉先生、顔先生はScienceに厳しく、教室の発表も公聴会での質疑も高度で聴いていていつも襟を正さねばという…

EL34シングルアンプ13:5結の検討①

おそらく一番よく使うであろう3結については解析・検討を行い、途中まで改造もして効果も確かめました。次は5結について考えます。こちらが本当のオリジナルの回路ですね。改良した後3結、5結をスイッチで切り替えられるようにしたいと思います。負帰還も必…

EL34シングルアンプ12:3結での仕様決定(EL34バイアス)

さて、3結状態での改造計画もいよいよ大詰めです。出力段の調整を目指したいのですが、電源トランスや出力トランスを変えないとすると電源や出力段の交流負荷を変えるのはなかなか難しいです。実際100Vでの駆動ですとプレート電圧がもう少し高くてもいいなと…

EL34シングルアンプ11:改造2

EL34アンプの解析はまだまだ続けていきますが、ここで一度現在までの方針を実機で試してみたいと思います。特に不安がある入力感度について確認しておきたいということが大きいです。あとで述べるかとは思いますが3結での改造では現在まで検討した6SL7(6n9p)…

EL34シングルアンプ10:LTspiceの利用⑥

回路解析した結果もからも現在のところからこのEL34シングルの改造方針は1. 入力が大きくなっても歪まないようにすること2. (クリッピングする前の)歪を少し軽減することになります。アウトプットトランスや電源トランス(電源)を変えない(あるいは…

EL34シングルアンプ9:LTspiceの利用⑤

このオリジナル(を3結にした無帰還)の回路で0.8p-pの入力を入れた場合、クリッピングのないきれいな出力に見えますが、出力は+側は5.0Vまでしか振れないのに対して-側は-5. 48Vまで振れます。いわゆる2次歪(+高次歪み)です。ロードライン上でグリッド…

EL34シングルアンプ8:LTspiceの利用④

LTspiceで現状で改造した3結(+無帰還)状態がどんなものかシミュレートしてみましょう。真空管アンプにおいては最大出力が一つの目標のようです。出力がクリップする直前の出力のようですが、それを与える入力レベルが適当でないと使い勝手が悪いです。な…

EL34シングルアンプ7:LTspiceの利用③

LTspiceを使ってこのEL34シングルアンプを研究してみましょう。 ampaudio.hatenablog.jp まず、実機を使って各部の電圧を測定しておきます。このアンプはもともと110VACでの駆動を前提にしてあります。そこで、昇圧トランスで110Vを入れた場合と通常のコンセ…

EL34シングルアンプ6:LTspiceの利用②

中林歩さんの真空管ライブラリをLTspiceで使ってみましょう。有名な5極管、KT88を例にとってみましょう。まず、ライブラリを展開してその中にあるKT88.incを自分のLTspiceの指定のフォルダにコピーします。私の場合はlib/mylibとなります。 このファイルをエ…

遺伝カウンセリングコース送別会

阪大遺伝カウンセリングコースの第2期生の卒業・送別会をしてくれました。今年は6人がチームワークよく頑張ってくれていました。(僕の試験は解けなかったけど)。これから大事な仕事ですから頑張ってください。

EL34シングルアンプ5:LTspiceの利用①

学部自主研究も終わったので怒涛のような2月も終わりです。あとは年度締めの雑務が大量にありますが、6日休みを取らないと学科長室に呼びつけられてしまいます。またあわただしい1月になりそうです。 3つほど真空管パワーアンプを作製・修理してきましたが、…

学部学生による自主研究奨励事業最優秀賞

本日、学部学生による自主研究奨励事業の発表会が行われ、当研究室の園田彩斗先生(3回)が保健学科の最優秀賞を獲得されました。おめでとうございます! 園田先生は昨年度も実は最優秀賞でしたが、同点一位があり、抽選の結果全学での発表はなりませんでし…

帰国へ

APAOの全日程を終えて帰国へ 地下鉄から高速鉄道で空港へ。いきはタクシーでしたが、電車の方が面白いです 今回、日本人が少ないこと、とても気になりました。後、コミッティメンバーにもアワーディにも日本人が少ない、特に若い人がいない。まずいですね。 …

APAO

今回の学会は発表と座長がひとつづつ、いつもよりは楽。 発表は迷った末にフックスの話にしました。他のはオープンにするのは少し早いと思ったので。どちらのセッションもレベルは高かった。近いこともあるのかシンガポールチームが大量の発表をしていました…

6BM8プッシュプルアンプ・修理完了

3年ぶりの海外学会での発表が終わりました。午後はめぼしいプログラムもないのでホテルで一息、6BM8プッシュプルの記事をまとめてしまいます。普段よりも自由に使える時間が多いのは何より。 増幅回路に続けて上が出力段のバイアス回路(C電源)で下が電源回…

6BM8プッシュプルアンプ・回路解析

真空管を6BM8と見当をつけて、回路の解析を続けます。まずは実態配線図を書いた後、それを回路図に落としていきます。今は海外なので当然ですが、以前行ったことのまとめです。 特徴は 1.UL接続のブッシュプルです。バイアスは固定バイアスで、小さな別基板…

3年ぶりの海外出張・学会

本当に久しぶりの海外学会への出席です。クアラルンプール。 飛行機を待っています。 クアラルンプールの空港で偶然、柳先生と合いました。すごく久しぶり。予約していたシャトルに無理に乗ってもらいましたが、渋滞がすごくてホテルまで時間がかかってしま…